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家庭教師の担当を外されたらどうする?


家庭教師の仕事をしていると、いきなり家庭教師センター経由で「担当から外れてほしい」と言われてしまうことがあります。真面目に指導をしてきた人ほど「頑張って指導したのに…」、「何かまずいことをしてしまったのだろうか…」、「指導で至らないところがあったのか…」と不安になったり心配してしまったりするのではないでしょうか。しかし、担当を外されてしまったからと言って過度に落ちこむ必要はありません。そして、担当を外されたからと言って必ずしも、外された家庭教師の指導力が低いとも限りません。本記事では担当を外されてしまった際の心構え、どうするべきかについて解説していきます。

多くの家庭教師センターは先生の交代を受けつけている

多くの家庭教師センターでは、先生と生徒との相性が合わなかった場合は先生の交代を受つけています。ご家庭の保護者や生徒の中には、「相性が悪い先生だったらどうしよう…」と感じている方も少なくありません。そのため家庭教師センターでは、先生と相性が悪かった場合に交代を気軽にしても良いと伝えることで、保護者や生徒が安心して家庭教師を依頼できるようにしています。小売店やネットショップなどで返品保証をつけることで、 迷っている人が実際に背中を押されて購入することが多いのですが、家庭教師センターでも本質的に同じことを しています。

家庭教師は1対1の指導だからこそ生徒との相性も大切

家庭教師の指導は生徒と1対1、または1対2が基本です。そのため集団指導よりも先生と生徒の相性が重要になります。生徒の立場からすると、苦手だなと感じる生徒と1対1で指導を受け続けるのは、とても負担に感じてしまいます。集団指導で講義を聴いているだけなら、我慢できても1対1の時間が続くのは生徒にとっては重荷に感じてしまいます。家庭教師は1対1が基本、オーダーメイドの指導が基本だからこそ相性も大切です。

担当を外されても落ちこまず気持ちを切りかえよう

家庭教師の担当をいきなり外されてしまうことは意外に珍しいことではありません。 例えば、「しばらく指導してもらったけど成績が全くあがらなかった」、「受験を控えているのに先生が頼りない」、「相性が合わないと感じる」など担当を外されてしまう理由は様々です。

はじめて担当を外されることになったら、家庭教師の中にはショックを受けてしまう方もいるかもしれません。
しかし、過度に落ちこみすぎる必要はありません。例えばプロの家庭教師で100人以上の生徒を指導してきて、安定して高い評価を受けている先生が「相性が悪い」という理由で、担当から外されてしまうこともあるからです。指導力が高く評価されている先生ですら、担当を外されるケースがあります。家庭教師のアルバイトをしていたら、どんなに良い先生でも担当から外れるように言われてしまうことはあるのです。

教育は人間相手だからこそ上手くいくこともいかないこともある

教育は人間が相手の仕事です。だからこそ、相性があり上手くいくこともあれば、全く上手くいかないこともあります。ある生徒にとっては100点満点の先生でも、ある生徒にとってはイマイチだったということもあるのが教育の難しいところです。同じ教え方、同じ参考書を使っていても評価は変わってしまいます。
そのため、家庭教師の仕事をする際には、どれだけ良い先生でも、どれだけ熱心な指導をしても相性が合わないこともあると考えた方が気は楽になるのではないでしょうか。

家庭教師の担当を外された後はどうする?

家庭教師の担当を外されたら、家庭教師センターから通達が来ます。関わっていたご家庭と連絡が途絶えて何が悪かったのかを直接、聞けないこともあります。そのため、深く考えすぎてしまう家庭教師の先生は、何が悪かったのだろうと悶々としてしまうこともあるでしょう。

しかし、相性が悪かっただけならば、そこまで過度に気にしすぎる必要はありません。むしろ、過度に気にしすぎることで他の生徒への指導に影響が出て悪循環に陥ってしまうのを避けるべきです。気持ちを切りかえて他の生徒への指導に全力で取り組みましょう。

また、家庭教師センターから指導の改善や問題点などを指摘されることがあれば、素直に受け入れて次の指導に 生かしていきましょう。先生も完璧ではありません。失敗を重ねたり、苦い経験を重ねたりしながらいい先生に なっていくものです。

まとめ

家庭教師アルバイトで担当を外されてしまったときの心構え、どう対応するかについて解説しました。多くの家庭教師センターでは先生の交代保証をしています。そのため、指導力の高い先生でも相性が悪ければ、担当を外されることもあります。しかし、家庭教師は1対1の指導だからこそ相性が重要で、指導力がある先生でも上手くいかないことは珍しくありません。むしろ、気にしすぎないで気持ちを切りかえるよう

家庭教師アルバイトの勤務時間外の仕事3選


家庭教師アルバイトの仕事には指導時間外の仕事もあります。家庭教師に限らず、学校や塾、予備校の先生や講師など教える仕事は指導時間以外にもやらなければいけないことがたくさんあります。家庭教師は1対1の指導 だから、集団指導の仕事に比べ勤務時間外の仕事の負担は比較的、軽いかもしれません。集団指導になると板書計画、多人数の生徒への課題添削などやることが膨れあがります。しかし、家庭教師のアルバイトにも勤務時間外の仕事はあります。アルバイトをはじめてから「こんなはずじゃなかった…」と思わないためにも、家庭教師が取り組まなければいけない勤務時間外の仕事を把握しておきましょう。

時間外の仕事1:教材研究

家庭教師は限られた指導時間で、生徒の成績をあげたり、分かりやすい指導をしたりしなければいけません。そのためには指導科目の教材研究は欠かせません。指導科目が得意科目でも、人に教えるとなると自分で問題を解くのとは別の力や視点が求められます。また新しい内容・試験の傾向と対策など知識を更新しなければいけない こともあります。教材研究をせずに指導を場あたり的にしてしまうと生徒から「分かりにくい」、「質問に答えてくれない」などの不満に繋がってしまうことがあります。教材研究は時間をかけようと思えばいくらでもかけられるため、どこまでやるべきかで悩んでしまうかもしれません。

時間外の仕事2:指導報告書の用意

家庭教師センターから派遣されて指導をする場合は、指導報告書を作成するのが一般的です。家庭教師センターは教師や指導の質の担保する必要があります。家庭教師は指導の進捗や生徒の変化などを家庭教師センターと共有しなければいけません。他にも家庭教師センターによっては研修や事務などの時間をとらなければいけないこともあります。気になる方は家庭教師の仕事が本格的に始まる前に、指導以外にどのような仕事があるのか確認してみると良いでしょう。

時間外の仕事3:指導・宿題などの用意

家庭教師は塾や学校のような集団指導ほど、授業の準備や宿題などの対応の負担は重くはありません。例えば 大がかりな板書の準備は必要ありません。宿題を出しても何十人ものノートや課題を見る必要がないため塾や 予備校などに比べて家庭教師の仕事の物理的な負担は重くないと言って良いでしょう。

しかし、家庭教師は1対1でオーダメイドの個別指導をして、しっかりと生徒に向き合わなければいけない大変さがあります。また集団指導ならば先生の指導力関係なく結果を出す生徒も出てきます。しかし、家庭教師の場合は生徒が1人だけだからこそ、先生の責任が問われます。

限られた時間で指導の結果をしっかり出すための準備、課題の添削を本気でしようと思ったら、それなりに時間がかかってしまうこともあります。

意外に負担になる移動時間

家庭教師は一般のご家庭に訪問して指導をします。複数の家庭の指導をする場合、複数の家庭に訪問しなければ ならず通勤が煩雑になってしまいます。また一般のご家庭に訪問するため、アクセスの良い商業施設の集まるエリアに通勤するよりもアクセスが悪くなってしまうことも少なくありません。そのため家庭教師の仕事をする際には、通勤の負担も考慮して決めた方が良いでしょう。

教えることが好き・教えていて楽しい科目を選ぼう

家庭教師の仕事で時間がかかるのは教材研究と指導・宿題の準備など、教科指導に関する部分です。そのため、 指導していて苦にならない科目を選ぶのがおすすめです。また、教えることそのものが好きでなければ家庭教師の仕事を続けるのは難しいかもしれません。しかし、教える教科が好き、人に教えるのが好きという人にとって家庭教師はやりがいのある仕事です。一方、時間外の仕事が苦痛だと感じる場合は家庭教師に限らず教える関係の仕事には向いていないかもしれません。

まとめ

家庭教師の勤務時間外の仕事を紹介しました。教材研究、指導報告書の用意、指導・宿題などの用意など時間外の仕事が家庭教師にはたくさんあります。指導時間以外にも仕事のことを考えなければいけないのは、家庭教師に限らず教える仕事の大変なところかもしれません。しかし、本当に教えることが好き、教える科目が好きな人ならば時間外の仕事も楽しんで取り組めるはずです。

また時間外の仕事は、最初は慣れずに時間がかかるかもしれませんが、経験を積めば効率よく段取りを組んで 進められるようになるため過度な心配は必要ありません。ただ、時間外の仕事があることは仕事をはじめる前に 知っておいた方が「こんなはずじゃなかった…」とならずにすみます。

中学生担当の家庭教師も知っておきたい『新研究』と『整理と対策』


高校受験を経験したことがある大学生なら、学校指定の受験参考書の『新研究』や『整理と対策』という書籍を 聞いたことがある、または使ったことがあるのではないでしょうか。それぞれ、同じタイプの参考書で1年生から3年生までで学習する内容が網羅的にまとまっており、確認用の問題集もセットになっています。特に公立高校の受験対策では『新研究』や『整理と対策』を繰り返し勉強すれば、高校受験対策は大丈夫だと指導をしている学校も多いようです。

家庭教師で高校受験を控えている生徒を担当すると、『新研究』や『整理と対策』の疑問点について聞かれることがあります。そこで本記事では『新研究』や『整理と対策』について解説します。

高校受験でお馴染みの『新研究』と『整理と対策』とは?

・『新研究』は新学社が出版している受験参考書兼問題集
・『整理と対策』は明治図書が出版している受験参考書兼問題集

どちらも全国の学校でよく使われている受験対策本です。共通しているのは、学校専用の教材という位置づけで一般の書店では購入できない、個人向け販売をしていないところが特徴です。しかし、この2つのシリーズのどちらかを使って高校受験の対策をしている生徒が全国にたくさんいます。

授業や宿題などでも、この2つのシリーズはよく使われるため一般の市場で簡単に流通してしまうと都合が悪いのかもしれません。しかし、『新研究』や『整理と対策』で分からないことを質問してくる生徒や、家庭教師の 指導時間に、この2つのシリーズをメインの教材にして指導をしてほしいという要望も少なくありません。この2つのシリーズは長年、学校現場でよく使われており、とてもよくできています。

家庭教師は新版の『新研究』と『整理と対策』を購入できる?

残念ながら家庭教師が指導で使うからという理由で『新研究』や『整理と対策』シリーズを、書店や出版社から 購入することができません。家庭教師の中には受験時代に使った『新研究』や『整理と対策』が家にあるという 方もいるかもしれません。しかし、学習指導要領も更新されており内容が変わっているため、あまり参考にはなりません。家庭教師自身が指導のために復習する場合は、市販で教科の内容が網羅的にまとまっている参考書を1冊買って復習するのが現実的です。

古い『新研究』と『整理と対策』はフリマアプリで買えることもある

どうしても『新研究』か『整理と対策』シリーズを個人で購入したいという家庭教師もいるかもしれません。古い『新研究』と『整理と対策』ならば、フリマアプリで出品されていることがあるため、個人でも購入することができます。去年の冊子ならば大きな変更もないため参考になるところもあるでしょう。

市販の参考書でも代用できますが、学校で流通している『新研究』や『整理と対策』を読むことで、中学生が 普段どの程度のレベルの問題に取り組んでいるのかがわかるため指導用の資料にもなります。

指導に必要ならば直接、生徒から見せてもらおう

生徒から『新研究』や『整理と対策』を使った指導をしてほしいという要望があった場合は、生徒から直接、 内容を見せてもらいましょう。その場で内容を理解して教えたり、次に指導する内容に時間がある時に目を通しておいたりするのも手です。『新研究』と『整理と対策』は、どちらかといえば基本を網羅した内容の参考書なので専門の指導科目ならば、さっと目を通すだけでも内容や指導法を大まかに組み立てることも難しくはありません。

『新研究』と『整理と対策』以外の問題集や参考書を提案するのも手

『新研究』や『整理と対策』を使った指導がやりづらい、難しいと感じる場合は市販の参考書や問題集を別に 用意するのも手です。特に難関と言われる私立高校や大学の附属校などの入試になると『新研究』や『整理と対策』では物足りないこともあるため、より良い問題集や参考書を提案できるならば、提案しても良いでしょう。

ただ、生徒の中にはたくさんの教材を使うと混乱してしまうから『新研究』や『整理と対策』を軸に指導を進めてほしいという要望をいただくこともあるため、もしも難しそうならば家庭教師センターとも相談してみましょう。

まとめ

『新研究』、『整理と対策』シリーズは高校受験を控えた生徒によく知られている参考書兼問題集です。しかし、 学校でしか原則、購入できない教材でもあります。それにも関わらず『新研究』や『整理と対策』を軸にした 指導をしてほしいという依頼を家庭教師はいただくこともあります。

古い『新研究』、『整理と対策』ならばフリマアプリなどで入手することは可能です。また、指導時間中に内容を 確認して指導を進めていくのも指導科目をしっかり理解している家庭教師なら難しくはありません。本当によく話題になる教材なので高校受験生を担当する際には、何らかの形でどのようなものか目を通す機会があれば、 目を通しておくことをおすすめします。

家庭教師も知っておきたい忘却曲線と技能学習。指導法に生かす方法も解説!


家庭教師の指導をしていると生徒に何度も同じことを教える場面が出てきます。勉強が苦手ではなかった家庭教師だと「何度、同じことを教えれば良いのだろう?」、「この生徒はやる気があるの?」と感じてしまうこともあるかもしれません。勉強が得意だった家庭教師の先生は自然に、知識を定着する工夫や習慣が身についています。しかし、勉強が苦手な生徒だと家庭教師にとって当たり前のことが当たり前ではないのです。そこで本記事では教育心理学の世界では有名なエビングハウスの忘却曲線について解説します。エビングハウスの忘却曲線の原理を覚えて指導に役に立てましょう。

エビングハウスの忘却曲線とは?

忘れるまでの時間と記憶の関係を示したのがエビングハウスの忘却曲線です。ドイツの心理学者のヘルマン・エビングハウスが提唱しました。エビングハウスによると人の脳は1度勉強したことを1時間後には56%忘れ、 1日後には74%、1週間後には77%、1ヶ月後には79%も忘れているそうです。

もちろん記憶力には個人差はありますが、家庭教師の先生がおさえておきたいポイントは「生徒に一度、教えた だけでは、なかなか身につかない」ということです。

生徒に一度、教えただけでは身につかない。認知・連合・自律の3段階とは?

エビングハウスの忘却曲線を乗り越えた先にも課題は山積みです。単に知識を問うだけの択一、選択式の問題ならば良いのですが数学の問題を解いたり、作文をしたりできるようになる技能学習には認知・連合・自律という3段階があります。

認知は、学習者が課題についての知識を得る段階です。連合の段階では、学習者は知識で得たことを意識しながら覚えた作業に取り組みます。そして最後の自律の段階では自然に知識で得たことが出てくる状態になります。知識として定着した後も数学や作文のような、実際に問題を解いたり書いたりできる段階に達するには目に見えない段階を乗り越えていかなければいけません。

一度、知識を教えただけで生徒が数学の問題を解けるようになったり、小論文を書けるようになったりすることは、なかなかありません。

家庭教師は定期的に教えた内容を定着させる工夫をするべき

エビングハウスの忘却曲線や技能学習の3段階の話から分かることは、記憶と技能を定着させるには一度、口頭で説明するだけでは十分ではないということです。しかし、家庭教師が指導できる時間は限られています。しかし、家庭教師が口頭で「勉強しなさい!復習をしっかりしなさい!」と口で言っても生徒は、なかなかついてこれません。そこで家庭教師は指導を工夫するべきです。

例えば

① 定期的に確認テストをする
② 実際に生徒が手を動かして問題を解くワークを積極的に活用する
③ ただ口頭で教えるだけでなく生徒と対話しながら教える

この3点を意識するだけでも指導はだいぶ変わります。共通するのは、生徒が知識をインプットするだけでなく アウトプットする(実際に思い出して使ってみる)回数を増やす工夫をすることです。逆に家庭教師は指導で知っていることを一方的に話すだけでは、なかなか生徒の学力は身につかないことを念頭に指導するべきです。

生徒が知識を覚えるだけではなく活用できるようにしよう

指導の場で主役になるのは家庭教師ではなく生徒です。そのため、家庭教師はときに生徒を見守る場面も出てきます。例えば指導の場で沈黙が続く中、生徒が問題を解いたり、記憶を思い出したりしているところを邪魔せずに見守らなければいけない時間もあります。生徒が教えた知識を自分のものとして使えるようになるには、生徒自身が記憶・練習を繰り返し根気強く行わなければいけません。特にテストや受験本番では、実際に使える知識・技能がなければ、成功は難しいでしょう。

特に新しい学習指導要領や大学入学共通テストでは、知識をしっかり定着させていることを前提に応用問題を 解かなければいけません。生徒が新しいテストに立ち向かうには日々の復習と繰り返しで学力の土台を作らないと厳しいため、家庭教師は生徒をしっかりサポートしてあげましょう。

まとめ

忘却曲線と技能学習の3つの段階について解説しました。生徒はなかなか、知識を定着させることはできません。 また実際に考えて問題を解く数学や作文などは、生徒がひとりで解けるようになるのも時間がかかります。そのため生徒が繰り返し知識を定着させる仕組み、実際に知識を使ってみる機会を豊富に設けていくことが大切です。 指導では一方的に口頭で知識を教えるだけでなく、生徒が繰り返し知識をアウトプットできる機会を設けていきましょう。