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「勉強しろ!」は逆効果。家庭教師はどんな声がけをすると良い?

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「勉強しろ!」 子どもや生徒があまりにも勉強しないのを見て、ついつい言ってはいけないと分かっていても言ってしまうことってありますよね。勉強ができない子どもは、とにかく「勉強をする」しないことには伸びないのですから言ってしまう気持ちはよく分かります。

しかし「勉強しろ!」と言われてしまった子どもや生徒は逆に勉強しなくなったり、やる気が無くなったりしてしまいます。ストレートな内容は正しくても逆効果になってしまうのです。

「何を言うか?」は大切ですが「どう言うか?」も子どもや生徒を動かす際には大切です。本記事では「勉強しろ!」と言うのは逆効果である理由と「勉強しろ!」の代わりに生徒を動かすためのコツをご紹介します。

「勉強しろ!」が逆効果な理由

「勉強しろ!」が逆効果になる理由は「心理的リアクタンス」という心理現象があるからです。心理的リアクタンスとは自由を制限されると、反発してしまう心理現象のことです。例えば「見たらだめ!」「触ったらだめ!」と言われたら逆に見たり触ったりしたくなってしまうのです。

多かれ少なかれ家庭教師をしている学生や先生にも、そのような経験はあるのではないでしょうか。子どもも生徒も同じ人間ですから「心理的リアクタンス」があるのは当たり前です。勉強しろ!と言われたら自分だったら本当にやる気が出るかどうかを一度、考えてみてください。

「勉強しろ!」と言うのは言い方が間違っています。勉強して欲しかったら「勉強しろ!」と言ってはいけないのです。

具体的なアクションプランを考えてあげることが大切

「勉強しろ!」と言わない代わりに子どもが勉強をするように指導するにはどうすれば良いのでしょうか。まず具体的なアクションプランを考えてあげることが大切です。

「勉強しろ!」と言われても「何をどうやればいいのか分からずに困っている」という生徒は沢山います。本当は「勉強しなきゃ…」と思っているのに「勉強しろ!」なんて言われたら子どもがやる気をなくすのも無理はありません。

もっと具体的にどうすれば良いのかを子どもと一緒に考えてあげることが大切です。例えば「今日は問題集を1ページだけ進めよう!」「漢字を三つだけ最低、覚えよう!」と言う具合に目標をしっかり明確に具体的にしてあげると意外と生徒は動くものです。「勉強しろ!」と怒鳴るだけだと先生は楽で良いのです。

「勉強しろ!」と闇雲に言うのは先生が本当にやるべき丁寧な指導を放棄していると言われかねません。

勉強が楽しくなる工夫としかけを用意する

自然に勉強が楽しくなる工夫としかけを用意すれば子どもは自然に勉強に取り組みます。子どもが勉強を楽しめるような工夫を先生はしているのでしょうか。例えば算数や理科では単に問題を解くだけでなくゲームを取り入れてみたり、実験する機会を設けてみたり生徒が主体的に学ぼうと思う仕組みづくりをしてあげないと、いつまでたっても個々の生徒のモチベーション、やる気に頼ることになってしまいます。

指導力がない先生の特徴は「授業力」がないことだと言われています。つまり生徒が面白く楽しく学べる工夫もせずに一方的につまらない授業を押しつけているだけで生徒や子どもが我慢できずに勉強をやめたり勝手に遊んだりしてしまうのです。そんな授業力のない先生の口癖が「勉強しなさい!」「静かにしなさい!」なのです。

「心理的リアクタンス」を考えると「勉強しなさい!」「静かにしなさい!」が口癖の先生のクラスは勉強しない、うるさいクラスになってしまいます。家庭教師も「勉強しなさい!」「静かにしなさい!」を口癖にしないように気をつけましょう。

勉強する先にあるベネフィットを伝える

勉強したらこんなに良いことがある、夢が叶うといった勉強の先にあることを伝えてあげましょう。例えばちゃんと勉強したら「消防士」になれる、「看護師になれる」、「プログラマーになれる」など将来の職業にもしっかり役立つことを教えてあげましょう。勉強ではなく勉強の先にあることを伝えてあげることも、子どもが勉強に取り組む姿勢を身につけるのに役立ちます。ベネフィットとは、ここでは「勉強した後に受けられる嬉しいこと」だと考えてください。ベネフィットをしっかり伝えることで子ども、生徒の背中を押してあげましょう。

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まとめ

「勉強しろ!」は逆効果です。自由を制限されると、反発してしまう心理現象「心理的リアクタンス」があるからです。勉強することは子どもや生徒にとって良いことかもしれません。しかし「勉強しろ!」と無闇に言うことは害になってしまいます。家庭教師は言い方を工夫することが大切です。

1、 具体的なアクションプランを考えてあげることが大切
2、 勉強が楽しくなる工夫としかけを用意する
3、 勉強する先にあるベネフィットを伝える

この3つを守り「勉強しろ!」と言わない指導を目指していきましょう。

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