初回授業がいちばん不安?家庭教師バイトの最初の壁と越え方

家庭教師のバイトに興味はあっても、「初回授業が不安」「最初の1回だけ異様に緊張する」という声は非常に多いでしょう。時給が高く、自分の得意科目を活かせる魅力的な仕事です。しかし、初回の指導は緊張してしまうという不安もあるでしょう。そこで本記事では家庭教師バイトに挑戦する際に不安になる初回指導について解説します。初回の指導を乗り越えれば自信を持って家庭教師を続けられるはずです。
初回授業が怖いと言われる3つ理由
家庭教師の初回授業には、塾講師や集団授業にはない難しさがあります。・授業の主導権を自分が持たなければいけない
・相手がどんな生徒なのか完全には分からない
・保護者が見ていることがある
第一に、授業の主導権を自分が持たなければいけないところです。家庭教師は1対1で行うため、授業の空気づくりや進行はすべて家庭教師次第。「次に何を話せばいいのか」「時間を持て余したらどうしよう」という不安は、特に未経験者には大きいのではないでしょうか。
第二に、「相手がどんな生徒なのか完全には分からない」点です。事前にヒアリングがあっても、実際に会ってみると性格や反応が異なることもあります。コミュニケーションに自信がある学生であっても、どんな生徒なのか不透明なまま行く初回は緊張するものです。
第三に、「保護者が見ている」ことです。初回授業では保護者が同席するケースもあり、視線や期待が負担になることがあります。特に大学生からすると、自分より年上の大人に見られながら教えることは慣れていないため、心理的ハードルが高くなるでしょう。
指導よりも難しいのが生徒との関係づくり
初回授業において多くの学生が誤解しているのは、「指導の中身さえ完璧ならうまくいく」という考え方です。もちろん、分かりやすく教えることは重要です。しかし、初回はむしろ生徒との関係づくりを意識してください。
生徒が抱えているのは「この先生に質問しても大丈夫か」「怒られないか」といった心理的な不安です。最初から難しい内容を詰め込むよりも、「どんな先生なのか」が伝わるだけで生徒は安心し、結果として授業がスムーズになるはずです。
学校でもオリエンテーションの時間があるのではないでしょうか。家庭教師も最初の指導はオリエンテーションと関係づくりを主に置きましょう。
初回指導でやってはいけないこと
初回にありがちな失敗は、次の三つです。一つ目は、張り切りすぎて難しい内容を扱うことです。生徒の理解度もつかめていない段階で高度な問題を進めると、つまずかせてしまいます。初回は「解ける問題」を中心に扱い、生徒が「できた!」と達成感が得られる内容にすると良いでしょう。
二つ目は、沈黙を恐れて自分ばかり話し続けることです。説明しすぎると生徒が受け身になり、授業の雰囲気が固まらない。問いかけを増やし、会話でバランスを取ることが大切です。
三つ目は、保護者に対して完璧に見せようとしすぎることです。初回から全ての弱点を把握できる講師はいません。「今日の段階では課題の全体像をつかむのが目的です」と丁寧に伝えれば、むしろ誠実な指導者として見られるでしょう。
初回の指導を乗り越えれば自信が持てる
初回の指導を乗り越えれば自信を持って2回目以降の本格指導に入れます。実際、2回目以降は生徒の反応もつかめ、指導のペースも見え始めるため、不安も和らぐでしょう。しかし、オリエンテーションで上手く行ったからといって油断は禁物です。生徒と実際に会って話すことではじめて指導方針や教える内容が見えてくるはずです。次の指導までに具体的な指導内容に入る準備をしっかりしておきたいところです。
もし生徒との相性が悪かったら?
稀に初回の顔合わせで生徒側からお断りされてしまうことがあります。もし、そうなったら家庭教師として信頼されなかったのか、実力不足だったのかと落ち込むかもしれません。しかし実力のある家庭教師でも生徒との相性次第では断られることもあります。ただ相性が悪い生徒のもとで長く指導を続けるのも、先生にとっても生徒にとっても不幸なことです。気持ちを切りかえて次の機会に集中しましょう。交代の連絡を受けたあと、落ち込むのは当然です。
・もっと頑張れたかもしれない
・生徒に申し訳なかった
そんな気持ちが湧いてくるのは、真剣に取り組んでいた証拠ではないでしょうか。








