家庭教師ができる、自尊感情を育てる最高の指導法
タイトルを読んで「えっ?家庭教師が生徒の自尊感情を育てるの?」「そんな重大なことできない」「家庭教師は勉強だけでいいんじゃないの?」と思った方も多いかと思います。たしかに家庭教師の一番のお仕事は成績を上げることです。では成績を上げるには勉強だけ正しく指導すればできることでしょうか?答えはNOです。
自尊感情とは?
自尊感情の定義は研究者によってさまざまですが、「自分自身を尊重し、価値があると感じること」が大筋の解釈です。自尊感情が高いと「私は大切な存在だ」「私はこれでいいんだ」と自分を肯定でき、あらゆることにポジティブに向き合えます。逆に自尊感情が低いと「私なんて価値がない人間だ」というように自分を否定し、ネガティブ思考に陥ります。 さらに海外の研究では自尊感情が低いと低学力や引きこもり、最悪の場合は自殺などを引き起こす可能性が高いと言われています。
このように自尊感情が高い人は、低い人と比べて望ましい思考と行動をすることが多く、不適応な行動は少ない傾向にあります。
自尊感情はどうやって育つの?
自尊感情のベースは「ありのままの自分でいい」と思えることです。それには周りからありのままの個性を「認められる」「褒められる」「愛される」ことが必要です。家庭教師バイトで指導する生徒は、外的要因によって揺れ動く時期でもあります。思春期の自尊感情は特に他人からの評価で左右されやすいのです。友人や学校の先生、家庭教師など密に関わる関係性は自尊感情を育む上で深く関係しています。
家庭教師ができる最高の指導法
家庭教師ができる簡単で、とても効果的な方法があります。 それは生徒に健全なメッセージを贈ることです。そうすることで、生徒自身が健全なアファメーション(ポジティブな言葉)を使い、思考がポジティブに働き、比例する自尊感情が高くなります。では具体的に見ていきましょう。
図のようにいいメッセージはどれもシンプルです。これらの言葉を毎回の家庭教師バイト時間内で使うだけで、知らず知らずのうちに生徒の自尊感情は確実に高まります。また、その言葉を復唱させることが重要です。
例えば
家庭教師:「○○君、すごいじゃん!」「復唱してみて」
生徒:「オレ、すごいじゃん!」
たったこれだけです。そしてできればテンション高めで行うとなお良い効果が生まれます。
こういった家庭教師とのやり取りが繰り返し毎回おこなわれることで、先生から「認められている」「自分はできるんだ」「このままの自分でいいんだ」という自信が生まれてきます。そして繰り返すことで脳にインプットされて、自分自身でもアファメーションができてきます。
勉強を教えるだけではなく、思考、行動、言葉の使い方を教えることで家庭教師との良好な人間関係が構築され、自尊感情が高まり学習にもいい影響があらわれますので、ぜひ、いいメッセージを言葉で伝えていってください。