家庭教師も生徒も分からない問題が出てきたときの対処方法
家庭教師の仕事で考えるタイプの問題の解き方や答えを生徒に質問されて、答えられないときはどんな対処をすれば良いのでしょうか。家庭教師も人間なので分からない問題も出てきます。解答が手元にあってもうまく説明できない問題が出てくることもあります。特に中学受験のクイズのような算数の応用問題や難関大学入試の数学、英語の難しい長文問題やエッセイなど家庭教師でも、なかなか解けない問題はどのように対処すれば良いのでしょうか。
①その場で調べる
まず頑張ってその場で調べてみましょう。知っているか知らないを問う問題ならGoogleなどの検索エンジンで答えを調べれば解決します。手元に参考書があれば、参考書を読みながらその場で調べても良いでしょう。ただし家庭教師の指導時間には月謝が発生しています。指導時間中にあまりにも調べる時間が長すぎて生徒への実質の指導時間が短くなってしまうことは避けるべきです。その際に
「難しい問題だから良い説明ができるように調べておくね」
と正直でしかも誠実な対応を生徒にはとるようにしましょう。分からないのに分かったふりをしたり、誤魔化したりするのはかえって生徒に不信感を与えてしまいます。
②分からない問題は持ち帰って落ち着いて取り組んでみる
指導中に10分以上、時間がかかるようなら分からない問題は持ち帰りましょう。指導時間中に生徒の目の前でプレッシャーを感じながらだと解けない問題も、一人で落ち着いて時間をかければ解ける、分かる問題も少なくありません。分からない問題が出てきて指導時間中に10分以上、調べても難しい問題は持ち帰るといったルールを設けておくと指導中に慌てずに済むかもしれません。家や喫茶店でひとりならば参考書も見放題、時間も使い放題です。
③分かる人に聞く
もしも自分一人で考えても分からない問題なら分かる人に素直に聞いてみましょう。例えば家庭教師センターが頼りになりそうなら家庭教師センター関連の人に聞いてみるのもおすすめです。また大学に通っているなら同級生に聞いてみたり、オンラインで質問できるサービスを利用してみたりするなどの方法も有効です。特に算数の応用問題や数学など、いくら考えても分からない閃きが必要な問題は一人で解答まで導くには時間がかかりすぎてしまうこともあります。④分からなかった問題の解説を作ろう
分からなくて持ち帰った問題の解説をしっかりと作りましょう。しっかりと解説をつくることで生徒のためにも家庭教師自身のためにもなります。特に家庭教師自身が答えられなかった問題の解説をそのままにせずに、しっかりと解答の道筋を記録しておくことで資産にもなります。同じような問題が出てきたときに解答の道筋を記録し積み重ねておくと役に立つときがきっとやってきます。また、問題の解説をしっかりと作って生徒に見せることで生徒からの信頼感も高まります。⑤分からなかった問題が良問なら類似の問題を用意してみる
家庭教師自身も分からない問題は悪問の可能性があります。例えば入試で100点をとらせないために無理やり作ったような難しい設問や予備校講師でも解答が分かれるような問題もあるからです。悪問の場合は、入試でこの問題が解けなくても合格には直接、関係がないことを生徒に伝えてあげましょう。一方でしっかりと考えさせて他の生徒と差がつく良問ならば、類似の問題を生徒に用意してみるのもおすすめです。英語の長文問題だと難しいかもしれませんが算数や数学などの問題ならば類似の問題を作って生徒に解いてもらうことが生徒の学力向上につながります。
まとめ
家庭教師が指導中に分からない問題を聞かれたとき、解説しなければいけないのに答えられなかったときの具体的なステップを解説しました。① その場で調べる(指導時間中に調べものに時間をかけ過ぎない)
② 分からない問題は持ち帰って落ち着いて取り組んでみる
③ 分かる人に聞く
④ 分からなかった問題の解説を作ろう
⑤ 分からなかった問題が良問なら類似の問題を用意してみる
もしも、どうするべきか迷ったら、この5つのステップを進めてみてください。分からない問題をそのままにしてしまったり、生徒の前で誤魔化したりせずに取り組むことが家庭教師の指導力向上、生徒の学力向上につながります。
家庭教師も人間ですから得意科目、指導可能な科目でも分からない問題は出てきます。大切なのは分からない問題が出てきたときにどんな対応をするかです。