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家庭教師も知っておきたいラポールの築き方

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家庭教師は学力と指導力だけであっても生徒との関係がうまくいかなければ、思うような結果は得られません。学校や塾などの先生でも学歴が立派でも生徒から嫌われている人もいたのではないでしょうか。家庭教師にとって学力や指導力はもちろん大切なのですが、それらを生かすためには生徒とのコミュニケーションを円滑にする力も必要です。そのために知っておきたいのが教育心理学、特にラポールです。

ラポールとは一体、なんなのか?
ラポールを生徒と形成するための具体的なテクニックを教えてほしい。

そんな疑問や悩みをもっている方のためにラポールについて解説します。

ラポールとは?

「ラポール」とは、心理学の用語で、相互の信頼関係のことです。語源はフランス語の「橋を架ける」からきています。家庭教師と生徒との間にもお互いに信頼しあい相手を受け入れた状態で指導をした方がうまくいきます。ラポールが築けていなければ生徒は先生に本音も言えませんし、分からないことを聞くのにも躊躇してしまいますよね。ラポールは先生と生徒の間だけでなく、営業マンと顧客、カウンセラーとクライエントなど様々な関係の中で成立します。家庭教師以外の仕事でもラポールを築くテクニックは役に立ちます。

ちなみにラポールは教育心理学でも勉強する有名な考え方です。

ラポールを築くメリット

・警戒心がなくなる
・円滑なコミュニケーションがとりやすくなる

ラポールを築くことで生徒は先生に質問をしやすくなったり、本音を言いやすくなったりします。ラポールを築くことは家庭教師側にもメリットがあります。例えば円滑なコミュニケーションがとれるようになり指導もしやすくなりますし、年末年始はお休みがほしいといった本音も生徒と話しやすくなります。

ラポールが築けていないと本音で先生も生徒もお互いのコミュニケーションがうまくいかずにギクシャクしてしまいます。学力や指導力だけでなくラポールを形成する力も家庭教師の仕事をする上では大切です。

ラポールを築くテクニック:ミラーリング

ラポールを築くテクニックをご紹介します。テクニックにばかり頼るべきではありませんが、知っておくことで役に立つシーンも多いので指導の中で取り入れてみると効果があるかもしれません。

ミラーリングは相手の真似をすることでラポールを形成するテクニックです。例えば相手がお茶を飲んだら、お茶を飲む、足を組んだら足を組む、みたいにさりげなく相手の動作を真似することで気持ちを通わせるテクニックです。営業マンもよく使うテクニックです。

ただし、露骨なミラーリングはかえって不自然になるため、さりげなく行うことがコツです。

ラポールを築くテクニック:マッチング

マッチングは相手の声のボリュームやリズムなどを合わせるラポール形成のテクニックです。ミラーリングのように動作ではなく相手の動作の雰囲気を真似することで心を通わせます。ミラーリングはどうしても相手が不自然に感じてしまったり、露骨にやりすぎるとかえって警戒されてしまったりします。そこでミラーリングとマッチングをうまく組み合わせることで不自然にならないようにすると自然なラポール形成ができるようになります。

ラポールを築くテクニック:バックトラッキング

バックトラッキングとは相手の言ったことを同じような言葉で返しながら会話を進めていくテクニックです。
例えば

生徒:「今日、映画を見に行ってきたんだ!」
先生:「そうなんだ。映画に行ってきたんだね!」

という具合に相手の言った言葉を返していきます。完全に物真似をするのではなくポイントを繰り返すのがバックトラッキングのコツです。

ラポールでは相手を受容する気持ちも大切

ミラーリング、マッチング、バックトラッキングなどのラポールを形成する具体的なテクニックをご紹介しました。しかし、具体的なテクニックや動作の土台には相手を受容してあげる気持ちがあることが前提です。生徒のことを受け入れてあげて、生徒の課題をしっかりと解決してあげようという気持ちがテクニックよりも大切です。

家庭教師以外にも様々な仕事でラポールを形成しなければ、仕事が円滑に進まないことがあります。家庭教師のアルバイトを通してラポールを形成する練習をすると社会人になってからも、役に立つ機会があるはずです。ラポール形成のテクニックを実践してみてください。

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まとめ

ラポールとは、心理学の用語で、相互の信頼関係のことです。信頼関係を円滑に築けると生徒とのコミュニケーションや指導もしやすくなります。ミラーリング、マッチング、バックトラッキングなどの具体的なテクニックを使いつつ、生徒を受け入れて課題を解決してあげようという気持ちをもってラポールを生徒と築きましょう。

先生が嫌いだと、その先生の科目も嫌いになるという話はよく聞きますよね。だからこそ、生徒との円滑なコミュニケーションがとれるラポールも大切です。

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