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家庭教師アルバイトはAI時代でどう変わっていく?


2023年、SNSでもテレビでもAIが話題になっています。AIという言葉自体は既に珍しいものではありません。
民間の家庭教師・塾・通信教育の業界でもAIを使った教材などもありました。しかし、AIは一般的に普及するほどの精度も良くなければ使い勝手もよくなかったため、それほど話題ではありませんでした。

ただ2023年前後からAIの精度が急に向上しChatGPTというAIのサービスを筆頭に、AIが再注目される情勢となりました。情報アンテナの高い大学生の中には既にレポートなどで活用し始めている方も多いのではないでしょうか。一方、聞いたことがあるけどよく分からないという人もいるかもしれませんね。

本記事では家庭教師アルバイトはAIの時代にどうなっていくかについて考えてみたいと思います。

大学生の間でもAIが話題?ウワサのChatGPT

ChatGPT は OpenAI というアメリカの人工知能研究所が開発した対話に特化したAI 言語モデルです。なんと質問を入力すると人間が答えを返してくれるのと同じように返答してくれます。アメリカのスタンフォード大学の学生アンケートでは、約17%がChatGPTを課題や試験に使っているという回答があったようです。なんと、医師免許の試験、経営学修士課程の試験にも合格できる精度の高さがあるとも言われています。この流れはすぐに日本にも訪れるでしょう。

家庭教師アルバイトも生徒もAIを使う未来

家庭教師アルバイトがAIを道具として使う未来はすぐに訪れそうです。普段のレポート、課題などに使うに当たってとても便利なツールなのですぐに広がるでしょう。ただ、それは大学生に限った話ではありません。

高校生、中学生、場合によっては小学生も同じようにAIを道具として使うことになる可能性は十分に考えられます。となると、「生徒に分からないことを聞かれたらAIを使って誤魔化せば良い」という考え方では通用しなくなります。教わる側の生徒もAIを道具として使う状況で家庭教師として指導をしなければいけなくなるでしょう。

AIは指導で活用できる部分もあるが万能ではない

AIはとても便利な道具です。しかし万能ではありません。理由はAIが必ず正しい解答をしてくれるとは限らないからです。例えばChatGPTに「横浜でランチにおすすめの店を紹介して」と質問すると、架空の存在しないお店を答えてくることがあります。またAIが学習する先のデータ自体が間違っている場合は当然、間違った回答をしてきます。つまりAIの回答は参考にはなっても鵜呑みにできないのです。

家庭教師は今後、いっそう指導力と調べる力が必要になる

AIが当たり前のように大学生にも生徒も使うようになる時代が到来したら、家庭教師にはどのような力が求められるようになるでしょうか。

・調べる力
・指導力

この2つがますます求められるようになるはずです。AIはWebの膨大なデータから答えを導き出します。しかし、Webで中身が公開されているわけではない教科書の内容、専門書の内容を学習データにはできません。つまりAIが調べられない媒体から調べる力があると良い家庭教師になれそうです。大学受験、定期試験では中身は基本的に教科書や教科書に準ずる書籍などに沿った解答をする必要があります。

Webで公開されている一般論と定期試験、受験で求められる内容にはズレもあるため、家庭教師は「AIではこのように回答されているけど、教科書的には少し違う」など、指摘できるだけの調べる力があると良い先生と認めてもらえるかもしれません。

また、AIは生徒を励ましたり、メンタルケアをしたり、受験計画の組み立てまではサポートしてくれません。
このような総合的な指導はAIにはできませんから、単に物知りでAIが回答してくれることを機械的に回答する以外のところで力を発揮できるかどうかの良い先生の条件となるでしょう。

AIの時代でも家庭教師アルバイトは需要がある

AIの時代になったら家庭教師アルバイトの需要はあるの?と不安に感じる方もいるかもしれません。
「AIに分からないことを聞けば良いだけだから家庭教師アルバイトはいらなくなるのでは?」と思う方もいるでしょう。しかし、AIの時代になっても家庭教師アルバイトは残るはずです。

AIは質問には回答してくれますが、正しいとは限りませんし、生徒を励ましてくれたり、弱点を補強してくれたり、受験を一緒に考えてくれたりまではしてくれないからです。それに質問に回答してもらうだけならAIを使わずともWebと検索エンジンをフル活用するだけでもなんとかなりそうなものです。しかし、検索エンジンを当たり前のように使える時代でも家庭教師アルバイトはなくなっていません。

ただ、AIが普及したら家庭教師も生徒もAIを道具として使うことを前提としたコミュニケーションになっていく可能性はあります。その際に、調べる力と総合的な指導力の面が良い先生の条件となりそうです。

まとめ

AI時代の家庭教師についての未来予測を解説しました。AIサービスのChatGPTはアメリカの大学生の間でも使われるようになってきており、日本の学生もAIを当たり前のように道具として使う時代はすぐに訪れるかもしれません。しかし、AIは便利な反面、万能でもありません。

家庭教師のアルバイトは今後も必要とされるでしょう。ただ、AIの欠点を補う調べる力と指導力がますます重視されるようになりそうです。

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