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家庭教師諸君、生徒の悩みをどう聞く?

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家庭教師は勉教を教えるお仕事です。これは間違いありません。でも、現場にでてみると、実に多くの家庭教師から耳にするのが「生徒の悩み相談もしてる」なんです。 1対1の密な人間関係の家庭教師バイトではこの悩み相談は実に多き『家庭教師あるある』なんです。でも、カウンセラーじゃないから相談されても困るし、親にも言えないようなことをカミングアウトされても、重くって勉教どころじゃなくなってしまいそうですよね。だからといってお兄さん、お姉さんのように慕ってくる生徒の相談を無下にもできません。

悩み多き年頃

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自分の中学高校の時を思い出してみると、思春期真っ只中の時って箸が転んでも可笑しい年頃でしたよね。笑顔も多いけど、涙も多いのがこの思春期です。ちょっとしたことで気持ちが揺らいだりして、感情のコントロールがうまくできない時期です。そんな時にであった家庭教師の存在は、親身にお話を聞いてくれるお兄さん、お姉さんのような存在となるので、頼ってきてしまうのもうなずけます。

ある意味、ここまでの関係性が築けたことは家庭教師としては成功といえますが、勉教に比重をおきたくっても60分生徒の悩み相談だったということはあるようです。となると、家庭教師本来の業務に支障がでてくるので、対策を講じなくてはなりません。

悩みの対処法

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悩みといってもさまざまですが、好きな子の事や友人関係について、が最も多い悩みです。しかし、「いじめ」や「援助交際」などの問題が大きい場合、家庭教師だけでは対処できません。かといって親に伝えるのも、ナイーブな問題だけに生徒にしてみれば裏切りと取ってしまう場合もあるので、慎重に扱わなくてなりません。でも、家庭教師はカウンセラーじゃないんだから、どう対処していいか困ってしまいますよね。

まずはお話を聞いてあげましょう

カウンセラーの基本姿勢でもある「傾聴」にあたります。なにもこたえなくていいので、とにかく相槌を打って耳を傾けてあげてください。ちょっとしたイライラしていることや、ムカついていることなら、それだけで案外スッキリして元気になります。この時、どうしても目上ということで、意見や指示をしてしまいがちですが、できるだけ避けたほうがいいです。その理由の一つにあとで「家庭教師の先生がそういったから」と責任転嫁が起こる可能性があったり、良かれと思っての忠告が生徒の受取次第で違う意味合いに取れる場合があるからです。言葉は一度発すると取り返しがつかないので、悩み相談において発する言葉には気をつけていきたいものです。

話すときはあくまでも体験談程度に止めておく

そうはいっても悩みをきいていると、先生という立場からも提案や指示がでてしまいがちですよね。そんなときは自分が同じような体験をしていたら、自分の体験談としてお話してみてください。「先生は○○してみたら、気持ちがおちついたよ」のように、指示ではなくあくまでも自分はこうだったという体験談です。生徒が同じ事をするかどうかは、生徒の選択なので、このような選択権を生徒に委ねる形の会話がおすすめです。

重すぎる問題だった場合

「いじめ」や「死にたい」とかの重すぎる問題は、家庭教師と生徒ではなかなか解決はできません。そんな相談のときは、生徒に断ってから親御さんに必ず報告してください。もし、生徒が親には言わないでほしいといった場合はきちんと先生が処理できる問題でないことを伝えます。こういった場合、見捨てられた感が生徒に起こるので、「お母さんにお話しても、先生もこれからもお話は聞くからね」と話を聞くことは構わないことを示してあげてください。ただ、先生が難しいと判断した場合は親御さんにその旨を説明して家庭教師を続けるかを判断してみてください。

悩みは傾聴すればするほど、相手も容赦なくこちらに寄りかかってきます。カウンセリングの場合はプロのカウンセラーが様々な療法で対処していくのでそれでいいのですが、家庭教師の学生さんにとって、寄りかかって来られることは精神的にもきつくなってきます。カウンセリングでは悩み相談を「醜い猿」にたとえることがあって、相手の肩に乗っている醜い猿を自分の肩に乗り移させることと例えているくらいです。醜い猿を肩に乗せることができないなら、最初から深入りはしないようにしたほうが双方にとって結果は良いと思います。

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