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生徒が志望校を高望みしている際、家庭教師はどうするべき

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生徒があまりにも受験で高望みしているときはどうすれば良いのでしょうか。例えば模試の偏差値で50以上になったことがないのに東大や旧帝、早慶しか受験したくないというケースです。ここまで極端でなくてもMARCH以下の偏差値の大学は絶対に受験したくないという受験生もいます。

家庭教師の役割は生徒を志望校に合格させること、足りない学力を指導で高めることではありますが限度というものもあります。高望みした受験校だけを受けて合格すれば合格体験記に載る美談や成功例になりますが、全部落ちてしまったら浪人です。もちろん浪人することも選択肢のひとつですが保護者には浪人を許すだけの余裕がないこともあります。志望校を高望みし過ぎている生徒に対して家庭教師はどのような指導をすれば良いのでしょうか。

SNSやネットの情報だけをみて高望みし過ぎてしまう生徒

生徒はスマートフォンやPCからネットの受験情報や口コミに触れやすい環境にいます。口コミ情報の中には、「MARCHなんて3ヶ月も勉強すれば合格できる」「最低でも私立は早慶」などという書きこみもあふれています。そんな情報ばかりに触れていると自分の学力が到達していないにも関わらず、MARCHや早慶は簡単に合格すると勘違いしてしまいます。

もちろん中には本当に3ヶ月勉強するだけで合格する受験生もいるかもしれません。しかし受験生はそれぞれ前提条件が違います。例えば進学校出身で普段の授業でも受験に直結したことを勉強している受験生や基礎学力の土台が既にある受験生ならば特別に受験勉強をする期間は短くてもよいことはあります。

つまり受験生それぞれスタートラインが違うのにMARCHなんて3ヶ月も勉強すれば合格するというのを誰も彼もが鵜呑みにしてしまうのです。そして受験の結果がでてはじめて現実を目の当たりにします。

指導する際はレディネスチェックをする

家庭教師は生徒のレディネスチェックをしっかりするべきです。志望校と現段階のギャップをまずは明確にしてからでないとレベルに合わない指導をしてしまうことになります。生徒の中には学力が伴っていないのにMARCHなんて勉強しなくても受かるなどいう人もいるかもしれません。しかし生徒の声を聞くだけでなく基礎的な学力テストや、これまでの背景までも理解するべきです。

そしてレディネスチェックの結果を生徒に伝え生徒の志望校と現段階の学力のギャップを伝えることで、認知の歪みを正すところからはじめなければいけません。

理想と現実のギャップを埋めるには?

理想と現実のギャップを埋めるには2つのアプローチがあります。ひとつは志望校のランクを落とすアプローチ。もうひとつは受験生の学力を引き上げるアプローチです。しかし早稲田や慶應しか眼中にない受験生にMARCHをすすめると生徒の中には反発する人もいるかもしれません。その際はレディネスチェックの結果や客観的な模試の結果を生徒に見せて現状の学力とギャップがあるのかを教える必要があります。

2つの目の方法が受験生の学力を伸ばすアプローチ。ここは家庭教師の腕の見せどころです。しかし受験生の時間は有限です。限られた期間の中で結果を出さなければいけません。即効性の高い方法は過去問をたくさん解いて実際の受験に近いトレーニングをすることですが、いきなり難関大の入試ばかり解かせても基礎学力がなければ何をやっているのか生徒も理解できないまま時間だけを無駄にします。家庭教師は生徒のレディネスを確認して限られた期間で伸ばせる限界を見定めなければいけません。

そのうえで見定めた限界、例えばMARCHの上位学部が限界だと考えたら、まずはそこに到達できるように対策を進め余裕があるなら早慶対策も行うというのが現実的です。

受験の先を見せてあげる

大学受験の合格はゴールではありません。受験業界がつくった大学のランクがひとつ位落ちたとしても就職や資格試験では、そこまで困らないケースがほとんどです。受験の先にある目標ができれば大学受験は単なる通過点になります。

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まとめ

受験生の志望校が高望みすぎる場合、レディネスチェックをして受験生のスタートラインがどこなのかを見定める必要があります。そして受験生の認知の歪みを正し志望校と現時点での学力の差を知らせる必要があります。 志望校を現実的に合格可能なレベルまで落とし、生徒の学力を伸ばすことで理想と現実のギャップを埋めていく ことも家庭教師の指導では必要な場面がでてきます。また大学受験はそもそも通過点なので学校名にこだわり過ぎないことも教えてあげると、生徒も自分の学力と向き合い現実的な選択ができるようになるのではないでしょうか。

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