絶対に避けるべき高額教材の抱き合わせ販売をする家庭教師センター
家庭教師センターには有名なところもあれば、地域密着型のところもあります。そして難関大学や医学部受験などの難易度の高い入試対策を売りにしているところ、勉強が苦手な生徒のモチベーションを高めることを売りにしているところまで様々です。しかし共通するところは基本的に「家庭教師の指導」そのものを売りにしている点です。ただ、中には家庭教師の指導ではなく高額教材を販売することが売上の柱となっている悪質な家庭教師センターもあります。もしも、登録した家庭教師センターが高額教材の販売事業を柱にしている会社ならば、すぐに距離をとった方が良いかもしれません。
高額教材を売ることが目的の家庭教師センターがある
家庭教師センターの中には指導の質を高めるため、オリジナルの教材を制作しているところもあります。そしてオリジナルの教材を作成すること自体は何の問題もありません。塾も予備校もオリジナルの教材を作成していますし、中には市販の参考書として出版しているところもあります。家庭教師センターだけがオリジナル教材を作成・販売してはいけないということは当然、ありません。しかし、残念なことに中には市販の教材と変わらないか、それ以下の質の教材を高値で販売することを目的に設立された悪質な家庭教師センターがあるのもの事実です。例えば教材費だけで30万円〜50万円、高いものならそれ以上ということもあります。
家庭教師ではなく高額教材販売営業マンの役割を要求する悪徳業者
高額教材の販売をメインにしている家庭教師センターと仕事をするのは、基本的にお勧めできません。理由は家庭教師としての役割ではなく高額教材の販売、営業の仕事を強制されるからです。指導に重きを置かない家庭教師センターでは、とにかく教材を売る営業マンのような家庭教師の役割を求めてきます。そして社会経験の浅い大学生だと、それが当たり前のように錯覚してしまうことがあります。何かおかしいと感じたら、その家庭教師センターからは距離をとる、または、辞めることをおすすめします。高額教材販売の手口は一括購入強制と中途解約不可
高額教材販売の手口についてもご紹介します。悪質な家庭教師センターだと一括購入を強制して高額な教材を販売します。ただ、いきなり一括購入で30万円、50万円の教材を販売しようとしても、なかなか売れません。そこで一括購入でも「分割払い」で月々1万円〜2万円程度で販売する手口もあります。そして中途解約できないように取り決めもします。もちろん、この高額教材販売を任されるのは家庭教師です。大学や労基署、消費者センターなど公的な機関にすぐに相談する
万が一、悪徳家庭教師センターで働くことになって違和感があれば所属している大学や労基署、消費者センターなどの公的な機関に相談してみることをおすすめします。ひとりで抱えこんでしまうと正常な判断をすることが難しくなってしまうため、客観的な視点でアドバイスをくれる団体を巻きこんで相談しましょう。ひとりで動くよりも公的な機関を巻きこんで動いた方が問題解決につながります。ご家庭側から厳しく追及されることもある
高額教材を売りこまれたご家庭は一般的に良い気はしません。保護者からも厳しく追及されてしまう可能性があります。そして悪徳家庭教師センターとご家庭の間で板挟みになってしまいます。せっかく家庭教師として、生徒のために指導をしようとしていたのに、感謝されるどころか恨まれてしまうことすらあります。もし家庭教師センター側から高額教材を無理に販売することを迫られたら、ご家庭側にも本音で思うことを話してみると良いかもしれません。実は家庭教師の先生だけでなく、ご家庭も被害者の可能性があるからです。