ADHDの指導はどうする?家庭教師の特別支援教育
ADHD(注意欠陥多動性障害)という言葉を聞いたことはあるでしょうか。家庭教師センター仕事にはADHD向けの児童や生徒向けの指導があります。大学が教育学部で特別支援教育を専攻したり単位をとったりしている学生ならばADHDの特徴や指導する際の注意点を知識としては学んでいるかもしれません。
しかし、一般的な学生にとってADHDは身近な存在ではないかもしれません。「ADHDは単に落ち着きがない性質」とは分かっていても具体的に指導の際に何に気をつければいいか分からない家庭教師もいるのではないでしょうか。そこでADHDの性質と家庭教師がADHDの生徒を指導する際に注意するべきことをご紹介します。
ADHDとは?
ADHDとは、年齢あるいは発達に不相応に、不注意、落ちつきがない、衝動性などの問題が、日常生活に悪影響を及ぼしており、その状態が6ヶ月以上持続していることと定義されています。 脳機能の発達や成熟に偏りが生じた結果と考えられていますが、その原因はまだよくわかっていません。ADHDの児童や生徒は学校内で集団生活に馴染めなかったり、人間関係でトラブルを起こしてしまったり、落ち着いて勉強できなかったりと、その児童・生徒によって様々な学習に対する課題や悩みを抱えています。だからこそADHDの児童・生徒の保護者は心配になり家庭教師を依頼するのです。
実際、家庭教師センターのWebサイトをみるとかなりのところで発達障害やADHDの児童・生徒の指導を承る旨が確認できます。また一説によるとADHDの子供は10人に1人程度はいると言われており決して珍しくはありません。
専門家ではない家庭教師がADHDの生徒にしてあげられること
家庭教師は基本的にはADHDの専門家ではありません。将来、特別支援教育の教師として仕事をしたいと思い、特別支援教育を専攻している学生でも完璧なケアをするのは難しいでしょう。しかし専門家ではない家庭教師アルバイトでもほんの少しの指導の工夫をするだけでADHDの児童・生徒はとても楽な気持ちになれます。「専門家ではないから普通の生徒と同じように指導をする」と開きなおるのではなく、少しでもADHD の児童・生徒にしてあげられる工夫を指導の中に取り入れてみましょう。
例えば義務教育の世界でよく使われているのが、時間割の中で勉強することの洗い出しと順番をホワイトボードなど見えるところに明示しておくことです。見通しをもった指導計画を立てて共有することで児童・生徒は安心して勉強ができます。一方で何をやるのか知らせていないと、ソワソワして落ち着かないケースがあります。
またスモールステップで着実に一つずつ課題をクリアしたらほめてあげることも有効です。あまりに成果が出るまでに長すぎると生徒が飽きてしまい集中力が続かないからです。また自己肯定感を高めてあげるために積極的に褒めてあげることも有効です。他にも机の周りを整理して要らないものが視界に入らないようにするなど細かい工夫の積み重ねで指導は良くなります。
家庭教師センターでもADHD指導を掲げているところは、最低限の指導マニュアルやノウハウがあるので、もしも何をしてあげれば良いのか分からなければ、相談してみましょう。