未経験者がココナラ（スキルマーケット）で家庭教師をするのが難しい理由とは？
「ココナラで家庭教師をやったら高単価で稼げるらしい？」
そんな話を聞いて、登録を考える学生もいるかもしれません。ココナラは日本でも大手のオンラインスキルマーケットのサービスです。占いから電話相談、家庭教師などさまざまなサービスを出品できます。
ココナラの家庭教師サービスの出品をみると、1時間3000円以上の指導サービスも並んでおり、時給換算では魅力的に見えることがあります。
しかし未経験者がいきなりココナラで家庭教師を始めるのは、想像以上にハードルが高いのが現実です。
その理由は主に「実績がないと認知が取れない」「競合が強い」「単価は高く見えても案件が続かない」という3点にあります。
この記事では、なぜ未経験者がココナラで家庭教師を始めるのが難しいのかを解説し、バイトとして安定して働くための現実的な選択肢も紹介します。
理由１：実績がないと認知されない
ココナラはオンラインのスキルシェア型のサービスなので、基本的には「検索結果に表示され、プロフィールを見てもらい、購入される」という流れで仕事が決まります。つまり、まずは検索で見つけてもらうことが絶対条件です。しかしここで、大きな壁が立ちはだかります。未経験者の場合、最初は当然「レビューがゼロ」です。
ココナラのようなプラットフォームでは、レビューや評価がない出品者は信頼を得にくく、検索結果でも上位に表示されにくいのが現実です。そのため、最初の数件を獲得するまでに大きな苦労を伴います。
理由２：実績のある出品者の中で埋もれる
ココナラで家庭教師サービスを出品している人の多くは、高学歴や豊富な指導実績を武器にしている強力な競合です。たとえば東大大学院修了のプロ家庭教師、指導歴が20年以上のベテラン家庭教師、大手塾の元講師など実績がすごい人がたくさんいます。利用者の立場に立つと、同じ価格帯なら「未経験の学生」より「実績や学歴がしっかりある講師」を選ぶのは自然な流れです。特に受験を控えた生徒を持つ保護者は、安心感を重視するため、実績ゼロの出品者が選ばれる可能性は低くなります。
さらに、ココナラは価格競争が起こりやすい環境です。実績がある講師は高単価でも依頼が入りますが、未経験者は価格を下げてアピールするしかなく、結局「高単価に見えても仕事が取れない」という状況に陥りがちです。
理由3：単価は高く見えても安定収入につながらない
ココナラに出品されている家庭教師サービスを見ると、1時間あたり3,000円〜5,000円と、一般的な塾講師や家庭教師センター経由の時給より高く設定されているものも多くあります。未経験の学生からすると「これなら効率よく稼げそう」と感じるかもしれません。しかし、実際には単価が高くても案件数が少なければ収入は安定しません。
前述のとおり、レビューや実績の少ない出品者は依頼が入りにくく、最初の数件を取るまでにかなり時間がかかります。さらに、依頼が入っても継続契約になるとは限らず、単発で終わってしまうケースも少なくありません。
その結果、表面的には「高単価」に見えても、月の収入に換算すると全く稼げなかったということもあるでしょう。
未経験者はどうするべき？
未経験から家庭教師を始めたいなら、いきなりココナラで勝負するよりも、家庭教師センターに登録する方法が現実的です。家庭教師センター経由なら、
・生徒の紹介がスムーズに行われる
・研修やマニュアルがあるため安心して始められる
・未経験でも案件を受けやすい
このようなメリットがあり、初めての人でも「指導経験」を積みながら働けます。
さらに効率的に探したい人におすすめなのが、キャンパスライフです。
複数の家庭教師センターに一括で登録できるため、わざわざ一社ごとに応募する必要がありません。
登録しておくだけで各センターから案件が届き、その中から自分に合った条件だけを選んで受けることができます。
ココナラのように実績なしで選ばれないという心配をせず、安定して案件を獲得できるのが大きなメリットです。
まずはセンター経由で経験を積み、その後に実績を活かしてスキルシェア型サービスに挑戦する、という流れが現実的でおすすめのステップです。
まとめ
ココナラで家庭教師を出品すると、一見「高単価で効率よく稼げる」ように見えます。しかし実際には、
・実績がないと検索で認知されない
・強力な競合に埋もれてしまう
・単価が高くても安定収入につながらない
このような3つの壁があり、未経験の学生がいきなり挑戦してもうまくいかないケースが多いのが現実です。
安定して経験を積みたいなら、まずは家庭教師センターに登録する方法がおすすめです。特に、複数のセンターに一括登録できるキャンパスライフを利用すれば、効率的に案件を探せて、自分に合った仕事を選びやすくなります。
