家庭教師バイトと学童保育バイトの違い。どちらがおすすめ?
子どもと関わるアルバイトといえば、家庭教師や塾講師などが代表的ではないでしょうか。実は家庭教師や塾講師だけが子どもと関わるアルバイトではありません。学童保育で働くという選択肢もあります。学童保育は地域 によって、盛んなところとそうでないところがあります。そのため、「学童保育って何?」と疑問を持つ学生もいるでしょう。そこで本記事では、家庭教師と学童保育の違いを解説します。あなたが、どちらの仕事に向いているのかを考える参考にしていただければ幸いです。
学童保育とは?
学童保育とは主に日中、保護者が家庭にいない小学生児童(学童)に対して、授業の終了後に遊びや生活の場を用意して児童の健全な育成を図る保育事業です。学童保育の正式名称は「放課後児童健全育成事業」で、厚生労働省の管轄になります。自治体や設置者によって、「児童クラブ」、「学童クラブ」などと呼ばれることもあります。大学生の中には、小学生の頃、学童保育のお世話になったという方もいるかもしれませんね。一方、学童保育が盛んでない地域の方や帰国子女だと学童保育について、知らないこともあるかもしれません。自治体の中には、公立の小学校と学童保育との連携が盛んで、学校の校舎で学童保育が行われているところもあります。学童保育で働いている人も児童から「先生」と呼ばれている地域もあります。
家庭教師と学童保育の違い
家庭教師とは、家庭などの私的な場所で児童・生徒を指導する人のことです。多くは民間企業の家庭教師センターから家庭に派遣されます。中にはフリーランス・個人で直接、家庭で指導する家庭教師もいます。家庭教師の仕事のメインは「勉強を教えること」です。一方、学童保育の仕事のメインは「児童と遊んであげること」、「児童を見守ること」です。
働く場所も違えば、仕事の内容も違います。共通するのは児童と関わることぐらいかもしれません。しかし、学童保育でも子供の宿題を見てあげることがあったり、勉強を教えてあげたりすることもあります。学童保育の方が勉強から遊びまで幅広く対応しなければいけない面はあるでしょう。その代わり学童保育の職員には家庭教師のように、児童の成績アップの責任などはありません。
稼げるのは家庭教師?学童保育?
学童保育のアルバイトの相場は時給1,000円前後であることが多いようです。家庭教師のアルバイトは時給1,500円前後、またはそれ以上であることも珍しくありません。単純な時給だけでみると家庭教師の方が高い傾向にあるといえるでしょう。ただし、学童保育は基本的に学校の放課後に児童を預かる場です。学校が開かれている平日は開かれています。
そのためアルバイトに入れるチャンスが多いことがあります。一方、家庭教師は1週間に何コマも受けもつことは稀です。場合によっては家庭教師センターに登録しても、なかなか仕事の依頼がこないこともあります。
つまり、時給は家庭教師の方が高い。学童保育は時給が家庭教師より低い代わりに長めに働けるということになります。
将来、教員を目指すなら家庭教師と学童保育どちらがおすすめ?
教員を目指す際に家庭教師と学童保育どちらの経験がおすすめなのでしょうか。結論から言えば、どちらも一長一短です。家庭教師の場合、1対1の指導が中心で1対多数の指導をする機会があまりないでしょう。一方、学童保育は一人で多数の児童を同時に見たり、一緒に遊んだりする機会があります。小学校の教員は学業だけでなく、多数の児童と一緒に遊べるかどうか、リーダーシップを取れる力なども見られます。そのため、学童保育の経験は小学校の教員を目指す際にアピールできる材料になります。しかし、具体的に児童の成績をアップさせた経験などは家庭教師の方がアピールしやすいかもしれません。どちらの仕事でも、全力で目の前にいる児童に向き合うことや、あたえられた環境の中でどのような工夫をしてきたのかを具体的に語れることが大切です。
まとめ
学童保育とは主に日中、保護者が家庭にいない小学生児童(学童)に対して、授業の終了後に遊びや生活の場を用意して児童の健全な育成を図る保育事業です。一方、家庭教師は、家庭などの私的な場所で児童・生徒を指導する人のことです。どちらも児童と接する仕事ですが、中身は大きく違います。時給や働く場所、仕事内容が異なるため、自分に合っていそうな方を選ぶのが良いでしょう。家庭教師のアルバイトをしながら、コマが入っていないときに学童保育のアルバイトをかけもちするのも良い経験になるのではないでしょうか。