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外国人の児童・生徒の家庭教師で気をつけることは?

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外国籍または外国の出自の児童・生徒は決して少なくありません。地域によっては10人に1人が外国人や保護者が外国の方というケースもあります。田舎の小学校でも白人の児童が普通に日本の児童と楽しそうに遊んでいる光景を目にすることも珍しくありません。

保護者の仕事の関係など様々な理由で外国人の児童・生徒は日本に暮らしています。家庭教師をするにあたり外国人の保護者や児童・生徒のところで指導にあたることも、ないわけではありません。そこで本記事では外国人の児童・生徒を指導する際の注意、心構えをご紹介します。

日本は意外と外国人の児童・生徒が少なくない

「日本語指導が必要な児童生徒の受入状況等に関する調査」によると約10年で日本語指導が必要な外国人児童生徒は1.5倍、日本語指導が必要な日本国籍の児童・生徒は2.5倍まで増えています。近年のグローバル化や外国人労働者が日本にやってくる流れで確実に外国籍、外国出自の児童・生徒は教育現場で増えているのです。そして外国の児童・生徒の中には学習に対して課題を抱えているケースも少なくありません。

例えば児童・生徒が日本語ネイティブでも保護者の日本語レベルが高くないため家庭で勉強を教えられない、児童・生徒が日本語に課題を抱えていて学習でつまずいているなどのケースも珍しくないのです。そこで出番になるのが家庭教師です。特に外国人の児童・生徒は日本語ネイティブの学習環境で勉強についていけないケースもあり、1対1の家庭教師はまさに外国の児童・生徒の勉強のつまずきを解決してあげやすい立場にあるのです。

しかし家庭教師自身が外国人の児童・生徒理解がなければ、なかなか指導はうまくいきません。つまり家庭教師の力量が試されるのです。

外国人の児童・生徒も基本的には日本人と同じ

外国人の児童・生徒の指導の心構えとして身構えずに基本的には「日本人と同じように指導する」ことを心がけましょう。日本人の児童・生徒と同じように小学校・中学校、高校に通っている訳ですから、姿形は日本人の児童・生徒と違っても中身は日本人の生徒とあまり変わらないということがほとんどです。他の日本人の児童・生徒と同じように勉強して遊んでいるひとりの人間として接してあげましょう。身構えることで接し方が不自然になってしまってはいけません。

宗教や考え方の根底が違うことも個性として認める

一方で日本語に不自由はなくても宗教や考え方などで一般的な日本人と異なる児童・生徒もいます。そんな場合は、その児童・生徒の個性をまずは尊重してあげましょう。個性を否定せずにありのままに、その児童・生徒の考えや個性を受け入れたうえで指導するべきです。指導の合間の会話、指導中のコミュニケーションの中で様々な気づきがあるはずです。食生活、宗教観、歴史観、価値観を受け入れることが大切です。

日本語指導が必要な場合は家庭教師センターと相談

日本語は会話では話せるものの、難しい文章の読解が苦手という外国の児童・生徒もいます。その場合は日本語の教科書やノートではわかりづらいことを、口頭で分かりやすく具体的に説明してあげることが大切です。特別な日本語指導の技術がなくても、端的に完結に分かりやすく説明することを心がけるだけでも理解しやすくなります。また保護者が日本語を苦手としていることもあるので、コミュニケーションをとるときに例えば書面にルビをふってあげたり、ゆっくり話してあげたりするだけでも喜ばれます。

ただ、指導以前に日本語指導の部分から何とかしないと指導が難しい場合は、家庭教師センターと一度、相談してみることをおすすめします。ひとりで悩まず問題を共有してみることで解決策が見つかることもあります。
行政や教育現場も、日本語指導の必要性を感じてはいるものの、なかなか実際に指導に反映できていなかったりサポートしてあげられなかったりすることもあるため難しい部分もあります。しかし、1対1でその児童の理解やペースに応じた指導をしてあげるだけでも学習効果は高まります。

もしも外国人指導のことについて知りたいなら

外国人の指導で悩むなら以下のような参考書籍を読んでみるのもおすすめです。家庭教師に限らず教育現場では外国人の指導で悩んでいる先生もたくさんいます。

(イチからはじめる外国人の子どもの教育 指導に困ったときの実践ガイド)

(学級担任のための外国人児童生徒サポートマニュアル ことばが通じなくても大丈夫!)

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まとめ

外国人の児童・生徒は増えており家庭教師に指導の依頼がくるケースも珍しくありません。基本的には日本人の児童・生徒と同じように接すれば良いのですが、ときには気をつけないといけない文化的なことや言葉の問題も出てきます。まずはその場で出来る工夫をする、そして家庭教師センターと連携する、また理解を深めるために外国人児童・生徒をテーマにした書籍を読んでみることをおすすめします。

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