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家庭教師は生徒が勉強する習慣を身につける工夫をするべき

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家庭教師のアルバイトをする人は学生時代に勉強が得意で「実は家庭教師をしているけど、家庭教師に指導してもらったことはない」という方も多いのではないでしょうか。家庭教師を依頼してくるご家庭の生徒は多くの場合、「勉強が苦手」「ひとりで受験対策が不安」「勉強する習慣がない」など勉強に対して課題を抱えています。つまり自分で勉強して問題を解決するのが苦手な生徒が多いのです。

家庭教師が指導できる時間は1週間に120分〜240分程度ではないでしょうか。家庭教師の指導時間以外を生徒がどのように過ごすか、勉強する習慣を身につけられるかという生徒の勉強に対する姿勢や土台をつくってあげるべきです。そして自分で調べて自分で学べる力を養ってあげることが長い目で考えると生徒のためになります。

生徒もいつかは自立して自分で勉強も仕事もしなければいけないからです。家庭教師は生徒が自立して勉強できるようになるために、どんな手助けができるのかを考えて指導するべきです。

生徒の質問に答えるだけじゃだめ!?

家庭教師が生徒の質問にただ答えるだけの状態になってしまうと、生徒自身の課題を解決する力が育たなくなってしまいます。もちろん本当に考えた末に分からなくて困っている状態なら、正しい問題の解き方やコツを教えてあげるべきです。しかし生徒が何も考えないまま、答えを求めてしまう状態が続くと生徒の思考力が鍛えられません。聞かれたことに答えるのが家庭教師の仕事ではなく、自力で課題を解決できる学力を育てるのが家庭教師の本当の仕事です。

家庭教師が必要のない自立して勉強できる生徒を育てよう

本来、家庭教師が必要なく自立して勉強できる状態が理想です。受験のときに家庭教師は生徒の隣で答えを教えられません。普段の学校でも家でも基本的にはひとりで勉強しなければいけません。

家庭教師は生徒に聞かれた問題をただ答えるだけでは、その場限りの解決ばかりで本質的な学力が身につかなくなってしまいます。その場だけ分からない問題を代わりに解いてあげる、答えてあげるだけの方が家庭教師の仕事は簡単です。しかし本当に生徒の将来のことを考えるなら、家庭教師がいない状態でも生徒が自立できることを目指した指導をしなければいけません。

生徒が勉強の習慣を身に付けられる指導をしよう

具体的に生徒が自立して学習できる、課題解決ができるようになるためにはどんな指導が必要なのでしょうか。

例えば勉強する習慣ならば

・1週間の学習スケジュール、予定を組んでもらう
・実際に学習できたかどうかを記録してもらう

勉強時間の目標と記録をつけてもらうのが、よくあるやり方ですが効果的です。家庭教師センターの中には勉強の習慣まで記録するシステムを導入しているところもあるかもしれません。しかし放任主義で家庭教師の裁量が大きい家庭教師センターの場合、家庭教師が率先して生徒の学習スケジュールや記録を管理する指導をしてあげると効果的です。

また家庭教師の指導時間でも生徒の質問にすぐに答えずに、その場で問題を解いてもらう時間を作りましょう。
何が分からないのか?どんなことを試してみたのか?など質問の仕方の基本も指導中に身につけてもらいましょう。自分で何が分からなくて、どんなことを試しているのかを言葉にできるだけでも自力で課題を解決する力が伸びていきます。家庭教師は全てを教えるのではなく助け舟を出してあげる程度のスタンスの方が良いこともあります。

もちろん全体的な問題に取り組むための考え方を解説する時間も大事ですが、生徒自身が頭と手を動かす時間も十分にとってあげましょう。

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まとめ

「魚を与えるのではなく魚の釣り方を教えてあげる」とよく言いますが、家庭教師も生徒に答えを教えるのではなく答えの導き方を教えてあげることが大切です。そして、そのためには普段の学習習慣、土台づくりが欠かせません。家庭教師は受け身の指導をしてしまうと、単に生徒から聞かれたことを答えるだけになってしまいます。

その場限りの指導は家庭教師にとっては楽でも先々のことを考えると生徒のためにはなりません。もしも所属する家庭教師センター側で学習記録を生徒につけてもらう仕組みがなければ、家庭教師が率先して生徒の学習を習慣化してあげる工夫をしましょう。

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