受験に失敗しやすい兆候。生徒が参考書ばかり買っていたら要注意!
受験生を担当している家庭教師は指導時間だけではなく、生徒の普段の勉強や習慣についても気にかけなければいけません。家庭教師が教えられる時間は限られています。むしろ家庭教師のいない時間に生徒がどのような勉強をしているのかが受験の合否を左右します。
家庭教師が生徒にしてあげられることの一つに、失敗しがちな受験生がよくやる行動を事前に止めることが挙げられます。たとえば宿題をしない、生活リズムが崩れている、問題集を解かずに参考書を読んでばかりで勉強している気になる等、受験生が失敗しがちな落とし穴はたくさんあります。そして、意外に見落としがちな受験生る落とし穴の一つが「参考書を買いすぎてしまう」です。
参考書収集家と聞くと勉強熱心な感じがしますが、実は参考書を買いすぎると合格が遠のいてしまう可能性があります。もし、担当している生徒が参考書ばかり買っているようなら気にかけてあげた方が良いかもしれません。
生徒は不安になると参考書をたくさん買ってしまう
生徒は不安になると参考書をたくさん買ってしまうことがあります。自分が現在、進めている勉強に自信が持てず次々に新しい参考書を買っては、しっかりと読みこまずに次の参考書に手を出してしまうのです。しかし、受験生の時間は有限です。限られた時間の中で効率よく受験に必要な知識を身につけて、受験本番でもしっかり使える状態にしておかなければいけません。しかし、たくさん参考書を買ってしまうと多くの受験生は消化不良を起こしてしまいます。読んだ気になって、しっかりと参考書の中身が身についていないという状態になってしまいがちです。つまり、あれこれ手を出して中途半端になって気づけば結局、何も身についていなかったという状態になってしまうのです。参考書や問題集は1冊〜2冊に絞るのがおすすめ
参考書や問題集は基本的に絞るのがおすすめです。家庭教師として指導をする際にも使用する参考書や問題集は絞るべきです。生徒が消化不良にならないように家庭教師の指導の時間に使う教材も1冊か2冊に絞る方が生徒の負担になりません。長く付き合っていく問題集や参考書を決めたら、ひたすら生徒には決めた問題集と参考書だけを徹底的にマスターするように指導しましょう。参考書も問題集も繰り返して何度も使いこむことで生徒の理解が深まります。漫然と何冊もの消化しきれない教材を使うのではなく、良い教材を何度も繰り返す方が記憶はしっかりと定着します。家庭教師は参考書に書いてないけど大事なことを生徒に教えよう
参考書や問題集を絞ると、「他の参考書や問題集に書かれている重要な内容やテクニックが身につかなくなるのでは?」と生徒は不安を感じてしまうかもしれません。そして1冊の問題集や参考書が受験に必要な全ての情報を網羅しているわけではありません。あの参考書には書いてあるけど、この参考書には詳しく載っていないということも出てきてしまいます。そこで、家庭教師の出番です。生徒が使っている参考書や問題集には掲載されていない内容や解き方など不足分を指導時間に教えてあげましょう。そのためには家庭教師は生徒が使う参考書や問題集に目を通すだけでなく他の教材や過去問、受験生時代の経験などが頭に入っていなければいけません。しかし、家庭教師は生徒のように何科目も勉強する必要はありません。英語の先生なら英語の教材だけ、数学の先生ならば数学の教材だけ生徒よりもたくさん目を通しておけば良いだけです。たくさんの科目を勉強しなければいけない生徒が同じ教科の参考書をたくさん買いすぎると消化不良になるのは当たり前です。しかし、家庭教師は専門の科目を深く勉強すれば良いので、受験生の代わりに受験生が必要とする重要なことをまとめて教えてあげるようにしましょう。
まとめ
受験生の中には参考書コレクターになってしまう人がいます。しかし、参考書をたくさん買っても消化不良になってしまいがちです。あれこれ手を出すことで中途半端になってしまい、気づけば何も身についていなかったということになりかねません。家庭教師が受験生を指導する際には、受験生が参考書コレクターになっていないかどうかを確認した方が良いでしょう。また指導に使う問題集や参考書もできる限り絞るべきです。そして、生徒には繰り返し同じ参考書と問題集を勉強してもらう代わりに家庭教師は、生徒が使う問題集や参考書に書いていない重要事項を指導時間中に教えましょう。
そして、家庭教師は自分の担当科目は自信を持って教えられるように教材研究を生徒の代わりにしっかり行い生徒の負担を軽くしてあげましょう。