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大学受験で教え子が浪人することになったら?家庭教師のとるべき態度


3月にもなると大学受験の結果が分かります。志望校に合格できる生徒もいれば、滑り止めになんとか合格できた生徒、どこにも合格できなかった生徒もいるでしょう。生徒が満足できる受験結果であれば、家庭教師はお祝いの言葉と大学生活のアドバイスをしてあげれば良いだけです。

しかし、教え子の浪人が決まったり、受験結果に納得がいかなかったりしたときの対応やケアには悩むのではないでしょうか。高校の受験生の担任をする先生も合格した生徒より、不合格の生徒の指導に頭を悩ませるそうです。そこで本記事では家庭教師の教え子の受験結果が思うようにならなかったときに、とるべき態度を解説します。

教え子全員が良い結果を出せるとは限らない

家庭教師の担当する教え子全員が満足のいく受験結果を出せるとは限りません。特にセンター試験から大学入学共通テストになり、従来の受験対策が通用しづらくなりました。たとえば2022年の数学1Aの共通テストは平均点が20点以上も下がり、共通テスト後に受験校の変更を余儀なくされた受験生も少なくありませんでした。 大学受験は過渡期で過去の学校、塾、予備校の経験則通りには、なかなかいかないことが増えています。「こんなずでは…」という結果に家庭教師の教え子がなってしまう可能性も当然、あります。もちろん教え子が志望校に 合格できるのが一番ですが、そうでなかったときにどう対応するかも考えなければいけません。

結果が出なかった受験生に家庭教師ができること

良い結果が出なかった受験生に家庭教師がしてあげられることは何でしょうか。

・浪人する際におすすめの予備校や塾を案内してあげる
・優しい言葉をかけてあげる
・家庭教師として指導の継続を提案する
・別の進路を提案する

など、様々な対応が考えられるでしょう。結果が出なかった受験生に家庭教師ができることは限られています。 それぞれの生徒に、それぞれの最適な対応があるため明確な答えはありません。しかし、共通して言えることは 2つあります。

1:受験の結果をしっかり受けとめ気持ちを切りかえる
2:受験生ファーストの指導をする

指導している側も受験生も残念な受験結果を受けとめるのは苦しいものです。しかし、受験結果が良くても悪くても人生は続きます。一度、立ち止まって結果を受け止めたうえで前向きに気持ちを切りかえることが大切です。 特に当事者の生徒は受験結果で自暴自棄になりすぎたり、ナーバスになったりして冷静な判断ができなくなるときもあります。そんなときこそ、家庭教師が落ち着いて生徒にこれから出来ることを提案してあげましょう

そして、どのような対応をするにしても「受験生ファーストの指導」しなければいけません。たとえば家庭教師センターに「浪人生に再び家庭教師を継続するように話をして欲しい」と言われても、それが 生徒にとってベストな選択肢でないと判断したら、無理に継続を進めるべきではありません。

不合格の連絡後に生徒の家に行く機会がないケースもある

不合格が決まった時点で契約が終了し、そもそも生徒やご家庭と連絡がとれないことも多々あります。そのため 不合格後に家庭教師が生徒の家に行くこと自体がないこともあります。その場合は家庭教師から無理に、ご家庭に連絡をとらない方が良いでしょう。特に不合格直後は保護者も生徒も落ちこんでいるものです。もし、連絡をするとしたら生徒の保護者、生徒から「相談したいことがある」と言ってきたときにしましょう

また、ご家庭の中には家庭教師や家庭教師センターに不合格になったことで、クレームを入れてくるケースもあります。責任感の強い家庭教師だと気が滅入るかもしれませんが、自分を責めすぎないようにすることも大切です。

家庭教師は指導の改善点を振り返ろう

来年度も家庭教師の指導をするとしたら指導の改善点を振り返るようにしましょう。もちろん受験の不合格は家庭教師だけの責任ではありません。最終的な結果は受験生本人次第だからです。しかし、生徒の不合格から家庭教師側で改善できることがあれば、来年度の指導に生かすことができます。生徒の不合格から家庭教師自身も学ぶことが大切です。

まとめ

大学受験で教え子が浪人または、受験結果に満足がいかなかったときに家庭教師がするべき行動や態度について解説しました。受験の結果をしっかり受け止めて、これからできることで最善を生徒の立場で尽くすようにしましょう。また家庭教師を続けていく場合、生徒の不合格を無駄にせずこれからの指導に役立てていく姿勢も大切です。

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