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定期試験の点がよくても模試で点がとれない生徒への指導

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・定期テストでは学年でも良い順位が取れるのに、実力テストや模試になると順位が大きく下がってしまう

家庭教師の指導をしていると、こんな悩みをもっている生徒を担当することがあります。定期テストの点数が良くて真面目に勉強しているのに実力テストや模試に弱いタイプの生徒がいるのです。定期テストではなく実力テストや模試でも点数が取れるようにしてほしいという悩みから、家庭教師がご家庭に呼ばれることがあります。そんなときに、どのような指導をすれば模試や実力テストでも点数がとれるようになるのでしょうか。本記事では意外に多い、定期テストで点が取れるけど実力テストで点がとれない生徒への指導方法を解説します。

実力テストと定期テストとの違いを理解する

まず実力テストと定期テストの違いを家庭教師側でも認識して、生徒に違いを説明することが指導の第一歩です。

・実力テストは範囲が広い、定期テストは範囲が限られている
・実力テストは初見の問題が多い、定期テストは過去に解いた問題の類題が多い
・実力テストは応用力が問われる、定期テストは基礎的な問題が多い

などの違いが挙げられます。定期テストで点数がとれない生徒が何故、実力テストで点数がとれないのかを考えるヒントになるはずです。まず実力テストで点数がとれない生徒は復習が疎かになっている可能性があります。
単純に習ったことを忘れてしまうから広い範囲から出題される試験が苦手なのかもしれません。実力テストで間違っているところが、かなり前に習った出題範囲ならば復習をしっかりするように指導しましょう。

範囲に関係なく初見の問題が苦手なケースもあります。先生の解き方をそのまま丸暗記してしまっているケースです。初見の問題を解くのが苦手な場合は、初見の問題をたくさん解く機会を生徒に提供しましょう。応用問題も、その場で考える力が必要なので、新しい未知の問題をその場で考える機会を増やしていくべきです。

生徒が普段使っていない教科書や問題集を活用する

生徒が普段、慣れ親しんでいる教科書や問題集をあえて使わずに、違う教科書や問題集を使うのもおすすめです。特に全国区の模擬試験は様々な教科書を使って勉強してきた生徒が一斉に受験するため、慣れ親しんだ教科書や問題集以外の教材も活用するべきです。

慣れ親しんだ教科書や参考書を繰り返した方が良いのではと思う方もいるかもしれません。たしかに、知識の定着には有効なのですが初見の問題に取り組む力を養うには、生徒に未知の問題を解く機会をたくさん設けるのが有効です。普段、使っていない他校の教科書や参考書、それに準ずる教材を使うことで新しい切り口から問題を考えることができるようになります。

時間を測ってスピード感覚を身につけさせる指導もおすすめ

定期テストと違い実力テストや模擬テストは時間との戦いという側面もあります。限られた時間で焦らずに初見の問題を解くには、本番に近い状況を普段から経験させることです。具体的には、時間を測りながら初見の問題を解く練習を繰り返すのがおすすめです。

生徒にとって初見の問題を制限時間つきで解くのは、負荷の高い学習法です。問題は全然、解けず自信をなくしてしまったり、焦ってしまったり最初はするかもしれません。しかし本番でそのような状況になるくらいならば、普段の学習で少しずつ負荷をかけていくことが長い目で考えると生徒のためになります。

ただ、いきなり初見の問題ばかりを何度も解かせると自信を失ってしまう可能性があります。最初は慣れている問題に取り組むようにしながら、少しずつ初見の問題を解く時間をとり慣らしていくのがおすすめです。定期テストの点数を上げるのとは、また違った切り口からの指導を心がけましょう。

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まとめ

定期テストで点がとれるのに、実力テストや模擬試験で点数がとれない生徒への指導法について解説しました。まず実力テストや模擬テストは範囲が広く、応用問題も出てきます。しかも初見の問題をその場で限られた時間で考えなければいけません。模試や実力テストで点数がとれるようになるには、

・復習をしっかりする
・普段、使っていない問題集や参考書を活用する
・時間を測って初見の問題を解く機会を設ける

この3つを意識した指導を心がけましょう。最初は生徒側の負荷も大きいかもしれませんが、少しずつ実力テストや模擬テストで点数をとる力が身につくようになります。

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