家庭教師で社会科の需要はない?社会を指導するには
家庭教師で需要のある科目は数学(算数)と英語です。しかし、大学生の中には小中学生の社会科や高校生の日本史や世界史、地理・歴史・公民などを教えたいと考えている方も多いのではないでしょうか。残念ながら社会科系科目にこだわってしまうと家庭教師のアルバイトの機会は減ってしまいます。やはり数学や英語に比べて需要が少ないからです。では、社会科の家庭教師を諦めなければいけないのでしょうか。
残念ながら社会科で家庭教師のアルバイトは厳しいのですが、やり方次第では不可能ではありません。本記事では社会科を教えたい大学生のあなたに、社会科の家庭教師の実情や指導の仕方について解説します。
家庭教師で社会科の需要が少ない理由
家庭教師で社会科の需要が少ない理由は2つあります。・暗記しなければ、そもそもはじまらない科目
・高校では日本史・世界史・地理・公民などに細分化されるから
社会科は昔に比べると暗記だけではなく記述式や考えさせる問題、資料を読み解く問題も増えてきました。特に難関の中高、大学受験では暗記だけでは通用しない問題もたくさん出てきます。しかし、社会科にはたしかな知識の定着が必要です。しかし知識の定着は教えてもらうことではありません。
また、高校の社会科は日本史、世界史、地理、公民などに分かれています。社会科全ての範囲を完璧に教えられる家庭教師は少ないでしょう。そして世界史や地理だけ教えることができても数学や英語に比べると、どうしても需要が少なくなってしまいます。
残念ながら社会科系の科目を教えてほしいというご家庭は数学、英語に比べて少ないため、求人を見ても募集がなかなかないのです。
塾講師の方が社会科講師の需要はある
家庭教師よりは塾講師や予備校講師の方が社会科系科目の講師の需要があります。家庭教師にこだわらないのであれば一斉指導の塾や予備校の講師を目指すのも手です。ただし塾講師や予備校の社会科は歴史や地理、公民関係を専門とする大学院生、教員免許で社会科系の免許を持っている人にも人気があります。そのため塾講師や予備校講師で社会科を教えるのも門戸が狭いと考えて良いでしょう。ちなみに教員採用試験でも社会科系の科目は倍率が高い傾向があります。理由は法学部や経済学部、社会科学部などの文系学部の多くでとれる免許が社会科系科目のため、社会科の免許を持っている人が多い割に社会科教員の採用が少なすぎるためです。社会科系の科目は家庭教師に限らず教える仕事の中では門戸が狭いという特徴があります。
家庭教師で社会科を指導するには?
家庭教師として社会科をどうしても指導したい場合は英国数の需要の高い科目とセットで教えられるようにするとチャンスがあります。例えばメインで英語や国語、数学を教えつつ、ご家庭からの要望があれば社会科の指導も少しだけセットでできることもあるためです。もう一つの方法は個人家庭教師で社会科を教えてほしいご家庭を探してみることです。ただし家庭教師センターを通さないで指導するとなると契約の問題や確定申告などの処理が煩雑で大変になります。最近ではオンラインの家庭教師マッチングサービスで、社会を教えてほしい家庭と社会を教えたい学生をつなぐサービスもあるため、オンラインで地道に社会科家庭教師のアルバイトを目指すのも手です。
社会科を指導するなら勉強の仕方を教えよう
社会科を家庭教師として指導する場合は、そもそもどのように教えればいいのでしょうか。1対1で日本史や世界史の板書を見せたり、面白い話をしてあげたり、問いかけをしてあげれば良いのでしょうか。しかし、それだと一斉指導で教えるのと変わりませんし、動画を使った講義を流しておくのと変わらないかもしれません。家庭教師で社会科系の科目を指導するなら
・社会科の勉強のコツを教える
・しっかり知識が定着しているか定期的に確認する
この2つを大切にしましょう。例えば歴史を勉強するなら、学習漫画を活用してみたり、知識の定着をはかるために定期的にテストをしたりと一斉講義や動画ではできないことをしましょう。むしろ利用できる動画教材などは自分で全て用意しようとせず、使えるものは著作権に注意しながら積極的に使うべきです。
また暗記の手助けだけではなく社会の記述式のフィードバックや資料の読み方などひとりでは難しいところを、積極的に指導するようにしましょう。
まとめ
残念ながら社会科の家庭教師の需要は数学や英語に比べると少ないのが現状です。どうしても家庭教師のアルバイトをしたいなら教科にこだわらず英語や数学も教えられるようにして、追加で社会科も教えるというのが現実的です。社会科だけを教えたいなら倍率は高めですが塾講師や予備校講師を目指しましょう。個人家庭教師やオンライン家庭教師として地道に社会科を教えてほしいご家庭を探すのも手ですが簡単ではありません。もし、家庭教師として社会科を指導できる機会があっても単に暗記の手助けをするだけ、動画で替えがきくことをせず、記述式のフィードバックや資料の読み方を教えるなど自習が難しい範囲を重点的に教えたり、勉強するコツを教えたり地道な知識の定着の手助けをするべきです。