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家庭教師は教員免許がなくてもできる?


・家庭教師のアルバイトには教員免許って必要?
・家庭教師のアルバイトで教員免許があると有利?

このような疑問はありませんか。教員免許とは、正式名「教育職員免許状(きょういくしょくいんめんきょじょう)」で、就学前教育・初等教育・中等教育などにかかわる教育職員に就くための資格です。地方自治体や私学の教員採用試験を受けるには原則、教員免許が必要とされています。

そして、教員免許を取得するには、決められた教職課程の単位を取得したり、教育実習をしたり、都道府県の教育委員会に申請をしなければいけません。

少し取るのが面倒な教員免許ですが、家庭教師の仕事をする際に役に立つのでしょうか。

【結論】家庭教師に教員免許は必要ない

結論から言うと家庭教師のアルバイトをするのに教員免許をとる必要はありません。教員免許を取得する前の18歳の大学生でも家庭教師のアルバイトは可能です。

「教職課程を履修していた方が有利か?」

という疑問を抱く方もいるかもしれませんが、特に教職課程を履修していないと家庭教師のアルバイトができないと言うこともありません。教職課程を履修する際に指導のヒントや心構えを学べる機会が少しはあるかもしれませんが、必須ということもありません。

教員免許を取ることで家庭教師の実務に役立つ?

教員免許を取ることで家庭教師の実務に役に立つのでしょうか。
結論から言えば、「役に立つことは勉強できる」が答えです。

例えば小学校教諭の免許を取得する場合は算数の指導法、国語の指導法などを勉強します。そのため、自己流の指導法ではなく国が認めている指導法に沿った内容を学ぶことができます。また教員免許を取る際に学ぶ教育心理学や教育時事なども指導をする上で、教養として役に立つでしょう。

しかし、家庭教師の指導の実務と公教育の学校の教員との実務には違いがあります。家庭教師は生徒個人に寄り添った指導をしますが、学校の教員は「国民」を育成することです。1対1の指導か、1対多数の指導かという違いもあります。

家庭教師は1対1で、ご家庭のそれぞれのニーズに応じた指導をすることになるため柔軟な対応力が必要になってきます。受験対策や定期テスト対策を公立的に指導する方法と、教職課程で学ぶ指導法は必ずしも同じではありません。

例えば医学受験の指導などでは、教職課程を履修している学生より医学部受験に合格した医学生の方が家庭教師の依頼はきやすいでしょう。

教職に興味があるなら教員免許を取るのも手

家庭教師や塾講師のアルバイトをして、教員として将来、働きたいと感じるようになったら教職課程を履修するのも良いでしょう。ただし教職課程は取らなければいけない単位が多いため、本気で教職を目指すなら1年生、遅くても2年生に上がる段階で履修をするのがおすすめです。

3年生や4年生から教職課程を履修しようとすると、他の単位との兼ね合いで1年卒業が遅れたり、課程履修生として卒業後もしばらく大学に残らなければいけなかったりする可能性があります。

家庭教師の経験は教員採用試験に役立つ?

家庭教師の経験は教員採用試験の役に立ちます。児童や生徒とコミュニケーションをとった経験、指導経験を上手く自治体の求める人物像とマッチさせることができれば面接でも有利になるでしょう。ただし、家庭教師の経験をしたというだけでは、教員採用試験の面接では強いアピールポイントにはなりません。

教員採用試験を受験する学生には、塾講師や家庭教師のアルバイトを経験している人も珍しくありません。また、それ以外にもサークルや部活動、ボランティア、留学、公立学校の講師などの様々な経験をしている学生がたくさんいます。

そのため、家庭教師の指導をしているときに具体的にどんな工夫をしたのか、どんな成果を出せたのかを上手にまとめてアピールしなければいけません。家庭教師のアルバイトで目の前の生徒の指導に本気で取り組むことが結果的に教員採用試験の合格につながります。

まとめ

家庭教師のアルバイトをする際に教員免許は必要ありません。教職課程を履修する必要もありません。しかし、教員免許をとる過程で勉強する内容自体は家庭教師の指導で役に立つものもあります。ただし、家庭教師に求められる指導力と学校教員に求められる指導力には違いもあるため、教職課程をとっていないと不利になるというものではありません。

また、家庭教師のアルバイトで本気で指導に取り組めば教員採用試験でも、よい方向に働きます。目の前の児童・生徒の指導に本気で取り組むことが大切です。

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