家庭教師は生徒にどんな話し方をするべき?
家庭教師のアルバイトを実際にはじめる際に悩むことのひとつが、生徒にどのような言葉づかいで話しかけるかです。塾講師、学校の先生も最初はどのような言葉使いをするべきか考えてしまいます。親しみやすい方が良い
のか、厳しい感じが良いのか、一線を引いた感じが良いのかなど毎年、どうしようかと悩む駆け出しの先生がたくさんいます。普遍的に正しい話し方はもちろんありません。
先生と生徒との関係性、指導目的など様々な要因で最適な話し方は変わるからです。しかし、どのような話し方をするべきなのかを判断する方法はあります。もし、生徒にどのような話し方をするべきか迷ったときは本記事を参考にしてみてください。
基本的に家庭教師センターのガイドラインに従う
どのような話し方をするべきか迷った際にまず確認するべきことは、家庭教師センターの指導方針です。たとえば勉強が苦手な子向けの家庭教師センターで、親しみやすい先生の派遣を強みにしている家庭教師センターならば親しみやすい話し方を求められます。
一方で先生と生徒との関係は、しっかり教える側、教わる側でけじめをつけるべきだと考えている家庭教師センターならば丁寧な大人としての話し方を求められるでしょう。家庭教師センターが先生の話し方のガイドラインを明示している場合は、その方針に従うだけなので悩まずに済みます。しかし、明確な方針がない場合はどうすれば良いのでしょうか。
指導方針から生徒への言葉づかいを考える
どのような話し方をするべきか悩む前に考えるべきことが
・何を指導するのか
・どう指導するのか
この2つです。話し方は後者のどう指導するかの部分に当たります。どう指導するべきかは、家庭教師センターや保護者の方とあらかじめ話し合っておくべきことです。その上で生徒と実際に対面してコミュニケーションを
とりながら丁度良い距離感で話しをしていきましょう。
たとえば、あまりに堅苦しい話し方をして生徒がコミュニケーションを取りづらそうならば親しみのある話し方をした方が良いかもしれません。一方であまりにも馴れ馴れしい感じになってしまい指導に支障をきたすようならば、少し一線を引いた感じの話し方や厳しめの言葉づかいをした方が良いこともあるでしょう。
どのように指導をするのが生徒のためになるのかを考えた上で、ふさわしい言葉づかいを決めることで迷いがなくなります。
社会人としてふさわしい言葉づかいは最低限、心がける
親しみやすい話し方、カジュアルな話し方をする際にも社会人として、ふさわしい言葉使いは心がけましょう。
先生と生徒という関係性で家庭教師の仕事にあたるので、いくら親しみやすくカジュアルな話し方をするとは言っても、完全に生徒と同級生のように話すことは避けた方が無難です。年齢の違い、立場の違いもあるため親しみやすい話し方をするにしても良き先輩のような形が望ましいのではないでしょうか。
親しき仲にも礼儀あり
親しき仲にも礼儀ありという言葉があります。指導を何回か重ね、生徒とのコミュニケーションが弾むようになっても当然、生徒に対する礼儀を忘れてはいけません。当然、失礼なことや傷つけるような発言はしてはいけません。先生も生徒もお互いが指導の時間を有意義に過ごせるようなコミュニケーションを取ろうとする姿勢が、
家庭教師には大切です。
言葉使いだけでなく生徒に対する指導の姿勢が重要
表面的な言葉づかいも大切ですが、さらに大切なのは生徒のために本気で指導をしようとする姿勢を見せることです。生徒は思っている以上に先生のやる気や情熱を見ているものです。表面的な言葉づかいがどうあれ、本気で成績向上を考えてくれている、勉強を分かりやすく教えてくれる、本気で指導前の準備をしてきてくれている
といった姿勢や態度が大切です。
本気で指導をしようとする姿勢、態度を生徒が感じとってくれれば、どのような話し方でも生徒はついてきて
くれるものです。逆に指導に対する姿勢が本気でないのに親しみやすい言葉づかいをしてみたところで生徒の
気持ちはなかなかついてはきません。
まとめ
家庭教師で生徒にどのような話し方をするべきか悩んだ際には、家庭教師センターの指導方針をまず確認しましょう。その上で特に話し方に規定や決まりがなければ、実際に生徒とコミュニケーションをとりながら指導方針に沿った上でふさわしい言葉づかいを選びましょう。もちろん社会人として最低限のマナーは欠かせません。
また表面的な話し方よりも重要なのが、生徒に対する指導の姿勢です。本気で生徒のためを思って指導をしなければ、生徒の心はついてきません。表面的な言葉づかいも大切ですが本気で指導をしていれば、細かい言葉づかいはさほど問題にはならないのではないでしょうか。