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大学入学共通テストが英語の民間試験と記述式導入断念。家庭教師も押さえておきたい教育時事

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現在、日本の教育が大きく変わろうと指定します。その象徴がセンター試験の廃止と大学入学共通テストの導入です。知識偏重の入試問題では思考力や判断力、主体的に学ぶ力を育てようとする姿勢が高等学校をはじめとする教育機関で重要視されないのではという考えから、思考力や表現力がなければ解けない記述式に力を入れるべきだという方針が打ち出されました。(国語・数学)

また英語の「聞く」「読む」「話す」「書く」の技能をバランスよく育成するためにも広く普及している民間の試験(TOEICなど)の活用も進めるべきだという方針もありました。

しかし、2021年6月下旬のニュースで大学共通テストの英語民間試験と記述式導入断念が発表されました。この決定は生徒を指導する家庭教師にとっても大きな影響のあるニュースなので必ずおさえておきましょう。

2025年の大学入学共通テストで英語の民間試験と記述式が見合わせ

・国語・数学の記述試験
・英語の民間試験の導入

この2点が大学入学共通テストで2025年から導入される見込みでしたが、見合わせとなりました。多くの受験を控える生徒にとって、この決定は大きなニュースです。大学入学共通テストで今後、新しいタイプの試験に備えてどんな問題が出てくるのかもよく分からない状態で勉強を続ける不安から内心、解放されたのではないでしょうか。

入試改革が見送られた背景

入試改革が見送られた背景を整理します。

民間試験導入見送りの背景

・受験料が高額
・地方は会場が少なく移動費がかかる

簡単に言えば受験するのにお金がかかることから、経済格差が教育格差につながってしまうことが問題となりました。裕福な家庭だと英語の民間試験を何度も受験できますが、経済的に貧しい家庭では英語の民間試験受験はとても負担になってしまいます。

記述式試験見送りの背景

・記述式の採点を短期間で行うのが難しい

記述式の試験は採点が大変です。マーク式のように客観的に正誤を判定するのが難しく、採点者の裁量によって不平等なテストになってしまう恐れもあります。つまり実施は現実的ではないから見送られたということです。

記述式は導入されなくとも共通テストはセンター試験より難易度が高いことを想定するべき

記述式の実施は見送られましたが、それでも共通テストはセンター試験に比べて取り組みづらいことが予測されます。問題の数がセンター試験よりも多く思考力も重視される傾向があります。記述式が見送られたとはいえ、油断はできません。問題の量が多く、思考力が必要な問題が出されるので、その場で問題を考えて解く力が求められています。具体的に家庭教師はどのようなことを念頭に指導すれば良いのでしょうか。

結論を言うと知識のインプット中心ではなく「制限時間内に問題を解く力」を伸ばすべきです。インプット中心で漫然と教科書やノートを読む時間よりも本番に近い環境で初見の問題を考えて解ける力を伸ばすことが共通テスト攻略につながります。時間を測って模擬試験や問題演習積極的にするべきです。いくら知識を詰めこんでも本番で「使える知識」にしておかないと点数に結びつかないからです。

思考力や記述式にも対応できる学力は相変わらず求められる

記述式や民間の英語テストの導入は見送られたものの、入試の世界には大きな影響を与えています。国公立大学では相変わらず記述式の問題が出題されます。記述式のテストや英語の民間テスト自体の導入は見送られたものの、相変わらず思考力・表現力や英語の「聞く」「読む」「話す」「書く」の技能をバランスの良さを求める傾向は続くでしょう。記述式がなくなったとしてもマーク試験の対策と並行してバランスよく問題演習をしていくことが求められていきそうです。

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家庭教師も問題を実際に解いてみることで教える力が伸びる

家庭教師も指導力を担保するために模擬試験などの問題を生徒と同じ土俵に立ち解いてみることをおすすめします。意外に現役の受験を離れると思うように解けなくなってしまうものです。家庭教師も実際に問題を解いてみることで発見があるはずです。問題を早く解くためのコツや試験全体を俯瞰して問題をどんな順番で解くかを教えるには自分自身が問題を解いていないと、なかなか教えられないのではないでしょうか。また家庭教師センターとも連携しながら新しいタイプの入試対策もしっかりと立てる必要があるでしょう。

現在、教育を巡る環境は目まぐるしく変化しています。だからこそ家庭教師は教育時事を普段からしっかり押えて指導をしていかなければいけません。

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