【家庭教師あるある】質問に答えるだけでは生徒の成績が伸びない
家庭教師として経験が浅いと生徒をリードできずに、ただ分からないことを解説するだけの指導になってしまいがちです。例えば学校から出された宿題や課題を解説するだけでは不十分だということです。単に生徒が分からないことを解説するだけの指導では、なかなか生徒の学力を伸ばしてあげることはできません。
生徒の質問にただ答えるだけではなく、家庭教師は生徒の学力を長期的に伸ばす指導をする必要があります。家庭教師がいなくても自分自身で勝手に勉強し受験を突破できるようにするべきです。家庭教師は一生、生徒の隣にいてあげられるわけではありません。生徒をリードしてあげる指導を心がけるために家庭教師として大切な心構えをご紹介します。
家庭教師は分からないことを答えるだけでは駄目
生徒の宿題や質問にただ答えるだけの指導をしてはいけません。もちろん分からないことを答えるのは良いのですが、それだけでは不十分だということです。単なる宿題や課題を解説するだけの指導では、本当の意味での生徒の学力を伸ばせません。
生徒が持ってくる課題や質問だけでなく家庭教師側が、生徒の弱点や伸ばすべき分野をしっかりと把握して適切な課題を生徒に用意するべきです。
生徒の質問に受け身でただ答えるだけの指導では生徒にとって楽な方向に指導が進みがちになってしまいます。家庭教師は学力のパーソナルトレーナーのような働きをするべきです。生徒に対して学力が伸びるように適切な負荷をかけてあげることが結果的に生徒のためになります。生徒をリードする指導を心がけましょう。
家庭教師なしでも自立して勉強できるような指導をする
家庭教師がいなくても生徒が自立して勉強できるようになるような指導が理想です。そのためには家庭教師が生徒にうまく課題を出してあげる必要があります。もちろん生徒には学校の課題もあるため何も考えずに課題を出すだけではいけません。
学校の課題をしっかりとヒアリングして不足があるようなら、家庭教師側からも課題を出したり参考図書を紹介したりするスタンスが良いのではないでしょうか。
主役は家庭教師ではなく生徒。時には見守ることも必要
指導現場の主役はあくまでも生徒で家庭教師ではありません。ときには家庭教師が生徒の前で問題をどのように解くのか実演してみせることは必要です。しかし家庭教師が代わりに課題を解いてあげて生徒が話を聞いているだけの指導は基本的に避けるべきです。生徒の部屋で二人きりになり問題を解いているところをただ見ているだけの時間は沈黙が続きます。もしかしたら慣れていないと少し気まずいなと感じてしまうこともあるかもしれません。
しかし生徒が自分の頭で考え手を動かす時間は生徒の学力を伸ばすために必要です。家庭教師は時には生徒をただ黙って見守らなければいけないこともあるのです。
受験のときに家庭教師は生徒の隣にいてあげられない
当たり前の話ですが家庭教師は受験のときに生徒の隣にいてあげることができません。最終的には生徒はひとりで本番の試験に臨まなければいけません。生徒ひとりでも自信をもって受験に立ち向かうための学力を身につけるためには、生徒に聞かれたことをただ答えるだけの指導では不十分です。
生徒自身が気づいていない理解が不十分な分野や弱点をうまく補う指導を家庭教師がリードして行う必要があります。もしも生徒にただ振り回されるだけの指導をしている自覚があるなら、少し立ち止まって指導方針を見直してみるべきです。
「生徒の質問をただ答えるだけ」になってしまうのは家庭教師あるあるですが、本質的には生徒をリードできていないという問題がある可能性があります。生徒が自立できるように指導をするのが家庭教師の役割で、場当たり的に質問に答えることが仕事ではないのです。生徒が自立してひとりで受験に臨めることをゴールに家庭教師は指導内容や方法を考えるべきではないでしょうか。
まとめ
家庭教師として経験が浅いと生徒をリードできずに生徒の分からないところを答えるだけになりがちです。家庭教師は受験のときに生徒の隣にいてあげられません。大切なのは生徒が一人でも受験に立ち向かえる学力が身につく指導をすることです。家庭教師が生徒自身ですら気づかない理解が不十分なところや不得意なところを把握し課題を適切に与えるべきです。ときには指導中に生徒を見守り生徒自身で手を動かしながら考える時間を設けることも大切です。生徒が自分自身で考えて行動できることを目標とした指導をしましょう。