家庭教師と個別指導塾のアルバイトはどちらがおすすめ?
家庭教師と個別指導塾のアルバイトのどちらを選ぶかで迷う方も多いのではないでしょうか。
家庭教師センターまたは塾の中には、家庭教師と個別指導の講師のどちらも募集しているケースもあるため迷うこともあるかもしれません。家庭教師と個別指導塾の違いがよくわからず、いざ指導がはじまってみて「こんなはずではなかった…」と後悔してしまうのは避けたいところです。一見、似ているようで意外に違うところも多いのが家庭教師と個別指導です。本記事では両者の違いを比較しながら、どちらのアルバイトがおすすめなのかを解説します。
家庭教師と個別指導塾の違い
家庭教師と個別指導塾は、どちらも講義形式の全体指導を原則しません。そのため講義をする必要がないのは共通点です。しかし指導形態は少し違います。家庭教師の場合、生徒の部屋で1対1の指導が基本。一方、個別指導塾の場合は複数の生徒がいる教室の中で1対1、または1対少人数が基本です。生徒目線だと生徒の自宅はリラックスできる環境ですが、家庭教師目線だと生徒の自宅も個別指導の教室も仕事の場です。生徒の自宅は散らかっていることもあれば、整理整頓が行き届いていることもあり千差万別ではあります。ただ、学力は家庭教師の指導時間ではなく、家庭教師が見ていない時間にこそ伸びるため、生徒の学習環境を確認できるのは家庭教師の良いところかもしれません。
個別指導塾の場合、生徒に来てもらう形になるため学習環境を整えた状況で迎えやすいというメリットはあります。他の個別指導塾の先生やアドバイザーが近くにいれば、フォローしてもらいやすい環境でもあるでしょう。また、個別指導塾の教室の方が、住宅街の生徒の家よりも通いやすいところにあるケースも多いかもしれません。
一人の生徒とじっくり向き合うなら家庭教師
一人の生徒とじっくり向き合うなら家庭教師がおすすめです。個別指導塾の場合、複数の生徒を指導時間中に複数人対応しなければいけません。生徒それぞれ理解度や考え方、つまずくところも違いますが、個別指導塾の場合、それぞれの生徒ごとに限られた指導時間で対応する必要があります。たくさんの生徒を指導することで教育者として見えてくることもありますが、初めての指導だと、それぞれの生徒への向き合い方が中途半端になってしまうこともあるでしょう。指導時間内にじっくり一人の生徒に向き合うなら家庭教師、複数の生徒と関わりたいなら個別指導塾を選びましょう。カリキュラムを自由に決めやすいのは家庭教師
家庭教師の方がカリキュラムを生徒に合わせて自由に決めやすいというメリットがあります。個別指導塾の場合、決められたカリキュラムや授業の進度があり、その枠の中で個別に分からないところやつまずきを解消していくのが講師の役割になることが大半です。そのため授業のやり方、発展問題をどこまでやるか、ドリル学習中心にするのか、じっくり考えさえる指導にするのかなどの大枠までは生徒一人ひとりに合わせることができません。個別指導塾の方が大まかな指導方針に沿って、指導するだけなので、ある意味、講師への負担は小さいのかもしれません。しかし、個別指導塾の大枠の教え方そのものが、生徒に合わないと感じているのに、指導法を選べないのは教える側からしてみるとストレスに感じてしまうこともあるでしょう。生徒に合った指導法や指導内容を一から考えたいという希望があれば、家庭教師の方が自分の裁量を広く持って指導ができます。
1対1の空間が苦手なら個別指導塾
1対1がずっと続いてしまうと気まずくなったり話が続かなくなったりするという経験はないでしょうか。家庭教師は一般的にアルバイトと異なり、生徒のプライベートな空間にお邪魔して1対1になる仕事です。塾でも飲食店でも小売業でも、たくさんの人に囲まれて仕事ができます。1対1の人間関係や空間自体が苦手でストレスを感じてしまうということなら個別指導の方が良いかもしれません。個別指導の場合、完全に生徒と2人きりになることは、ほとんどありません。他の生徒がいたり、同じ建物の中に別の先生やスタッフがいたりすることも多いためです。しかし、家庭教師は1対1の指導と言っても指導時間が1〜2時間と限られており、真剣に指導をしていれば、気まずくなる暇などなく、気がつけば指導時間が終わっているというケースも多いでしょう。そのため、あまり神経質になりすぎなくても良いでしょう。