家庭教師バイトは対面？オンライン？徹底比較で最適な働き方を見つけよう
2025年現在、コロナ禍で日本中がマスクをしていた状況から一転しリモートワークからオフィス回帰の流れが進んでいます。家庭教師の世界でも広まったオンライン家庭教師という働き方は一般的な働き方の一つとして残りました。対面指導とオンラインどちらの働き方が自分に合っているのか、迷う人も多いのではないでしょうか。
家庭教師アルバイトとして働く際に対面指導とオンラインのどちらが良いか迷っている人のために本記事では、対面指導の家庭教師とオンライン家庭教師を徹底比較します。
時給は対面・オンラインの差よりも家庭教師センター次第
まず、気になる収入面から見ていきましょう。一般的に「対面指導のほうが時給は高い」「オンライン指導は低い」といったイメージがあるかもしれません。しかし、実際のところ、時給は対面かオンラインかではなく、家庭教師センターの方針や講師の専門性、指導対象の難易度によって決まります。求人サイトの募集情報を確認すると、オンライン家庭教師の時給は 1,200円～3,000円程度の案件が多く、対面指導の場合は1,300円～4,000円の範囲で募集されているケースが目立ちます。ただし、難関受験対策や医学部受験向けの指導など、専門性の高い指導ではオンライン・対面を問わず時給5,000円以上*の募集もあります。
「オンラインだから安い」「対面だから高い」という単純な話ではなく、講師の実力や担当する生徒のニーズ次第で時給が変動することを理解しておきましょう。
指導の難易度はオンラインの方が高い！？
オンライン指導は、一見すると移動時間がないなどメリットが多いように感じられます。しかし、対面指導よりもオンラインの方が指導は難しいでしょう。オンライン指導では、できることが限られてしまいます。例えば、先生が直接生徒のノートに書き込みができなかったり、何かを説明しようとする時も、書画カメラや画面共有機能などを使ったり工夫する必要があります。対面指導では当たり前にできていたことが、オンラインでは一手間、二手間かかります。
また、生徒とのコミュニケーションも、対面に比べて難しいと感じる方もいるかもしれません。表情や雰囲気、ちょっとした仕草など、対面であれば自然に読み取れる情報が、オンラインでは伝わりにくくなります。生徒の集中力が途切れていないか、理解度を把握できているか、常に気を配る必要があるでしょう。
初めての家庭教師なら対面指導がおすすめ
家庭教師を初めてする方の場合、初めての指導と初めてのオンライン環境が重なってしまうと、本来の指導力を発揮できない可能性があります。教材の準備、生徒の理解度の確認、やる気の維持など、指導には様々な要素が含まれます。またオンラインならではの技術的な課題やコミュニケーションの壁を乗り越える必要があります。まずは対面指導で、家庭教師としての基本をしっかりと身につけることをおすすめします。生徒と直接触れ合い、反応を肌で感じながら、効果的な指導方法を確立していく。それが、オンライン指導でも応用できる確かな土台となるでしょう。
オンライン指導のメリットと注意点
オンライン家庭教師には、通勤のための移動時間がなくなるという大きなメリットがあります。家庭教師のアルバイトは、生徒の家で行うため、交通の便が悪い住宅街であることも珍しくありません。対面指導の場合、移動だけで往復1時間以上かかることもあります。オンライン指導ならば、ネットさえつながれば、どこからでも指導できます。自宅やコワーキングスペースなど、場所を選ばずに働くことができるのは大きな魅力です。時間を有効活用できるため、学業やサークル活動、趣味など、自分の時間を大切にしたい方には特におすすめです。
しかし、オンライン指導をする際には、どこでも良いわけではありません。特に生徒のプライバシーなどを考えると、近くのカフェなどで指導を始める訳にもいかないでしょう。自宅で指導する場合も、周囲の騒音、生活音、家族の視線など、集中を妨げる要因はたくさんあります。オンライン指導は、場所は選ばないものの、場所を整えなければいけません。
オンライン指導に必要な環境
オンライン指導をする際には、静かで落ち着ける場所、安定したネット環境、Webカメラ、マイクが必要です。推奨されるネット環境は最低10Mbps以上、ノイズキャンセル付きのヘッドセットがあると便利でしょう。自宅のネット環境の回線速度は確認が必要です。アパートやマンションのような集合住宅の場合、時間帯によって回線の速度が落ちることもあるため注意しましょう。
生徒が集中できる環境を整えることはもちろん、自分自身も快適に指導できる空間を作る必要があります。可能であれば、個室を用意し、静かな環境を整えましょう。また、明るく清潔感のある空間を演出することで、生徒に安心感を与えることができます。
ただ、学生が一人暮らしで下宿先のアパートやマンションに住んでいるとなるとオンライン指導をする際の環境づくりが難しいこともあるでしょう。壁が薄くて音がしたり、背景を変更する機能などである程度はカバーできますがオンライン指導に支障がない部屋を用意できるかどうかも考えてみてください。
それでもオンライン指導を選ぶメリット
大学生であれば、複数の家庭教師センターに登録し、様々なオファーから通勤しやすい依頼を選ぶことができます。しかし、地方に住んでいる、交通手段がないなど、どうしてもオンライン指導でなければアルバイト自体が難しいというケースもあるでしょう。オンライン指導は、場所や時間に縛られない、多様な働き方を実現できる可能性があります。自分自身のライフスタイルや状況に合わせて、柔軟に働くことができるのは大きな魅力です。
