家庭教師アルバイトが知っておきたい小学生・中学生の指導の違い
家庭教師アルバイトをする際に小学生と中学生、どちらの指導をしようかと迷っている人も多いのではないでしょうか。小学生も中学生も指導の際には児童・生徒に真剣に向き合うこと、丁寧に接することは共通しています。
しかし、発達段階の異なる小学生と中学生では指導の仕方や接し方もかなり変わります。
考えてみれば当たり前の話ですが小学生に接するように、中学生に指導してしまうと、「馬鹿にしているのか!」と思われてしまうかもしれません。一方、小学生に中学生と同じような接し方をしてしまうと「優しくないし、つまらない」と思われてしまうでしょう。
小学生・中学生それぞれの違いを理解した上で、アルバイトをする際にどちらを指導する方が向いているのかを考えてみましょう。
教科指導の違い
小学生と中学生では教科指導の内容が異なります。当たり前の話ですが、中学生の方が教科指導で教える範囲が増えて内容も難しくなります。しかし、小学生に勉強を教えるのが簡単かと言えば、そんなことはありません。小学生は中学生に比べると、一から説明しなければならず教える内容は簡単でも伝えた方の工夫がますます必要になります。足し算や引き算、掛け算、割り算を大人なら何も考えずにできてしまうかもしれません。しかし、小学生に算数を教える際には、図を使うなど様々な工夫をしないと分かってもらえません。
小学生・中学生の問題を解けることと教えられることは異なります。特に小学生の場合は、教え方を知らないとなかなか分かってもらえないこともあるでしょう。そのため、指導書や小学生向けの参考書をしっかり読んでおくことが大切です。中学生の場合は指導法も大切ですが、指導科目の問題をしっかり理解していなければいけません。小学生・中学生どちらを相手に指導する際にも、教えるための下準備は欠かせません。
思春期かどうかの違い
小学生でも中学年ぐらいまでは素直な性格の子が多いのですが、高学年から中学生になると思春期になります。思春期になると大人びた対応をとるようになりますし、大人に反抗してくることもあります。その反面、子供らしさも残しているため接し方に悩んでいる先生・保護者も少なくありません。女子の方が少し思春期に入るのが早い傾向にありますが、個人差も大きいため最終的には、それぞれの生徒にしっかり向き合って適した態度を考える必要があります。思春期の難しい年代を指導することになったら、基本的には一人の人間として対等に接しつつ、優しさもあると良いでしょう。
小学生ならば中学年・低学年の場合は、家庭教師は元気よく笑顔で指導しつつも、メリハリをしっかりとつけた接し方が必要です。メリハリをつけながら子供ではなく先生が指導のペースを握れるようにすると指導しやすくなるかもしれません。発達段階に応じて、接し方も変わってくるため、家庭教師をする際にどちらが自分に向いているのかを改めて考えてみると良いでしょう
受験の違い
小学生の指導ならば中学受験、中学生ならば高校受験を視野に入れた指導が視野に入ります。小学生の家庭教師の場合、必ず中学受験対策をする必要はありません。しかし、中学受験対策を期待されて家庭教師をする場合は家庭教師自身が中学受験の経験がないと、なかなか勝手がつかみづらいかもしれません。小学生でも中学受験の指導をする場合、教科指導も難しい可能性があるため注意が必要です。中学生の高校受験に関しては、経験している家庭教師の方も多いでしょう。そのため、比較的取り組みやすいかもしれません。ただ傾向・対策・内容などが昔と変わっていることもあるため指導科目の過去問など一度、解いてみることをおすすめします。
思考の違い
小学生は具体的な思考、中学生になると抽象的な思考をしやすくなると一般的に言われています。そのため、小学生の指導では小学生自身が手を動かし、活動をしながら学べる方が身につきやすいでしょう。一方、中学生の場合は言葉や抽象的な説明、図解でも多くのことを伝えやすくなります。小学生に教えるのと、中学生に教えるのとで思考の違いも考慮する必要があります。小学生と一緒に活動的に勉強をする方が向いているのか、中学生に言葉を通して勉強を教える方が向いているのかも考えてみると良いでしょう。発達段階に応じた指導をすることで、学習効果が上がるはずです。