家庭教師アルバイトをする前に学習指導以外の仕事も確認しよう
家庭教師の仕事は学習指導がメインであることは間違いありません。しかし、勉強だけ教えていれば良い仕事かといえば、そんなこともありません。学校の先生が授業以外の仕事に追われて大変だという話はいたるところでよく聞きますが、家庭教師も学校の先生ほどではないにせよ、学習指導以外にもやらなければいけない仕事があります。本記事では、学習指導以外にどのような仕事があるかを整理します。学習指導以外にどのような仕事があるのかをあらかじめ知ることで、アルバイト選びで後悔しないようにしましょう。
勉強のモチベーションを高める
家庭教師の仕事は教科指導だけではありません。家庭教師センターの中には、勉強が嫌いな子に勉強の習慣や楽しさを教えてあげることを強みとしているところがある位、勉強のモチベーションを高めることは求められています。そもそも自主的に自分で勉強できる生徒ならば、家庭教師に頼らずに学習を進められます。家庭教師に依頼を相談してくださるご家庭の多くは、学習指導だけではなく子供が一人で自立して勉強していける力を育てて欲しいと願っています。学習アプリなども充実している今だからこそ、家庭教師は生徒のモチベーションを高める努力をしなければいけません。例えば、子供をほめてあげることはもちろん、小さな変化に気づいてあげること、そして気づきを伝えてあげることが大切です。小細工やテクニックではなく本気で生徒に向き合っている姿勢を見せてあげると生徒もこたえてくれるでしょう。
保護者対応
保護者対応も家庭教師にとって避けられない仕事です。例えば、保護者がそもそも生徒に何を求めているのかを聞き出すことはもちろん、生徒の学習状況の報告、指導内容や教育方針の説明なども必要です。保護者とのコミュニケーションを適宜とることで、信頼関係を築いておかなければ、不信感を抱かれてしまいます。保護者は大切な生徒を家庭教師に預けるわけですから、どうしても不安になります。不安を先回りして解消してあげるコミュニケーションを心がけ、保護者も巻きこんだ指導をしていきましょう。生徒と家庭教師の1対1が指導の基本ですが関係性やコミュニケーションを閉じないことが大切です。簡単な事務仕事
家庭教師には事務的な仕事もあります。例えば、家庭教師センター所定の日報や指導記録を作成したり、契約関係の手続きをしたりしなければいけません。高校生までは、なかなか契約書を読んだり印鑑を押したりする経験もないため苦手意識を感じる方もいるでしょう。しかし、家庭教師でしなければいけない事務周りの仕事は他のアルバイトに比べれば、それほど多いわけではありません。むしろコールセンターや小売業のアルバイトの方が事務的な仕事は多いでしょう。情報収集・教材研究
家庭教師をする上でぜひやっておきたいのが情報収集と教材研究です。例えば、受験の動向や社会情勢の変化などにはアンテナを貼っておきたいところです。自分が受験生だった頃の数年前の常識がいきなり通用しなくなることもあるほど、時代の流れは早いものです。また時事問題は小論文や社会などで直接、問題のテーマとして登場することもあれば、現代文の題材などが時事に関連した出題であることも少なくありません。ネットニュースを読んだり、大学の図書館で新聞を読んだりして時代の流れもしっかり捉えておきましょう。また教材研究で自分の指導科目に対する理解を深めることも合わせて必要です。指導教科に関しては、他人に説明できるぐらいに詳しく理解しておかなければいけません。受験生の頃よりも指導科目は得意だと言えるほど、しっかり取り組んでおきましょう。指導教科に関しては自分で毎年、学入学共通テストを自分で解いてみて力試しをすることをおすすめします。情報収集と教材研究は就職試験や公務員試験でも間接的に役立ちます。
まとめ
家庭教師の学習指導以外の仕事についてまとめます。改めて整理します。①勉強のモチベーションを高める
②保護者対応
③簡単な事務仕事
④情報収集・教材研究
直接、勉強を教える仕事ではありませんが、これらも家庭教師にとって大切な仕事です。どれか一つでも手を抜いてしまうと良い家庭教師とはいえないでしょう。そして、これらの学習指導以外の仕事を円滑に進めるためには、結局、学習指導を本気で取り組むのが一番です。勉強のモチベーションは指導が面白ければ、生徒はついてきます。保護者対応も学習指導をしっかりして生徒の成績が良ければご機嫌で接してもらえるでしょう。
日報などを書くときも本気で指導をしていれば、書きたいことがたくさん出てくるはずです。また、情報収集や教材研究も良い授業、指導をするのに欠かせません。それぞれの仕事は全て生徒の成長につながっています。
アルバイトで家庭教師をはじめる前に、このような仕事もあるのかと心づもりだけはしておきましょう。