家庭教師で第二外国語や英語以外の需要はある?
大学生で第二外国語の授業をとっている人も多いのではないでしょうか。例えばドイツ語、フランス語、スペイン語、中国語などの第二外国語のいずれかを必修科目としている大学が一般的です。第二外国語を勉強して得意になった学生、帰国子女で英語以外の言語に長けた学生なら「第二外国語」の家庭教師の求人はないのか考えたことがある人もいるかもしれません。
本記事では第二外国語の家庭教師は需要があるのかどうかなど、第二外国語について気になるポイントを解説します。
第二外国語は共通テストや私大入試で選択できる
実は受験科目の外国語で英語以外を選択できる。例えば共通テストならば英語以外にドイツ語、フランス語、中国語、韓国語が選べます。私立大学ならば早稲田大学の法学部なら英語・ドイツ語・フランス語・中国語のいずれかで受験できます。一方、政治経済学部だと英語・ドイツ語・フランス語から選べるが中国語は選べないなど学部によって選べない言語が出てくる点には注意したいところです。第二外国語で受験可能かどうか、そしてどの言語で受験できるのかは一つずつ確認が必要だが、探してみると意外に第二外国語で受験できる大学・学部が多いことに気づくはずです。
英語以外の語学の家庭教師の需要はあるが少ない
結論から言うと英語以外の語学の家庭教師需要は少ないのが現実です。例えば大学入試センターが実施する共通テストでは英語の受験者数はリーディング・リスニング共に44万人以上です。一方で第二外国語の受験者数は、ドイツ語101人、フランス語93人、中国語735人、韓国語185人と非常に少なくなっています。99%以上が英語で受験している計算になります。やはり外国語で選ばれる科目はほとんどが英語で第二外国語の需要はゼロではないが、非常に少ないと言わざるを得ないでしょう。外国語(英語以外)の受験のメリット・デメリット
英語以外の言語を受験生がわざわざ選択するメリットがあるのか疑問を感じる人も多いでしょう。そこで英語以外の言語を入試科目に選択するメリット・デメリットについて整理します。メリット
・試験が筆記のみでよいケースが多い
・英語に比べて各大学で似たような出題形式になることが多い
英語の受験ではリスニングが課されることも少なくありません。しかし第2外国語の場合、リスニングが課されないことが多いようです。リスニングは受験時のコンディションやテーマ次第で大きく点数が左右されてしまい安定しないと感じている生徒もいるでしょう。
また、英語は共通テストや各大学でそれぞれ入試問題の傾向が大きく違います。例えば短い文章だが難解な内容を読まなければいけない大学入試もあれば、簡単な文章だが文章量と問題数が多く時間制限が厳しいタイプの大学入試もあります。しかし、第二外国語はどこの大学も問題形式が似ていることが多く併願しやすいというメリットもあります。
デメリット
・試験勉強用の教材が少ない
・情報が少ない
・全ての大学で希望の言語を選べるとは限らない
第二外国語を選ぶデメリットは試験勉強用の教材が少ないことが挙げられます。書店に行くと大学入試の英語対策の参考書や問題集は多いのですが、他の言語の参考書や問題集はほとんどない、または選択肢が限られていることに気づくでしょう。また第二外国語で受験する生徒が少ないため受験に関する情報もあまりありません。そして、何より大学によっては第二外国語で入試を実施していないケースも考えられます。
第二外国語を指導できるならアピール材料にはなる
残念ながら第二外国語の家庭教師として働くためには、第二外国語を勉強したい生徒を探さなければいけません。しかし、ドイツ語やフランス語、中国語を選択している生徒自体が少ないため、英語よりも仕事探しは難しいでしょう。ただ、生徒も少ないのですが、第二外国語を教えられる先生自体も多くはありません。第二外国語を勉強したいのに塾や家庭教師が見つからなくて困っているという生徒が見つかれば、替えが効かない先生として重宝されるはずです。
また大学入試以外でも第二外国語を卒業単位としている高校や高等専門学校などの定期テスト対策でも需要があるかもしれません。もし、大学生で第二外国語を教えたいという気持ちがあるならアピールポイントの一つとして伝えても良いでしょう。
まとめ
第二外国語を教えてほしいという需要は英語に比べると決して大きくはありません。しかし、入試や定期テストで第二外国語を教えてほしいという需要が全くない訳でもありません。第二外国語を必要としている生徒が見つかれは、むしろ第二外国語を指導できる先生が少ないため重宝されるでしょう。第二外国語だけで家庭教師の仕事を探すことは英語に比べ難しいかもしれません。しかし、英語とドイツ語を教えられる、中国語も教えられる等、他の科目とあわせて教えられるとアピールポイントになるはずです。第二外国語も教えてみたいという人は、アピールポイントの一つとしてみてはいかがでしょうか。