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家庭教師も知っておきたい推薦入試と評定平均


家庭教師アルバイトで求められるのは一般受験の対策指導だけではありません。近年、大学受験の世界では推薦入試の割合が増えています。私立大学によっては約半数の入学者が一般受験以外のルートで入学しているという話もよく話題にあがっています。保護者が大学受験をしたときに比べ令和の大学受験では推薦入学は決して少数派ではなくなってきました。本記事では家庭教師も知っておきたい推薦入試の評定平均と、家庭教師の心構えについて解説します。

評定平均とは

まず、家庭教師が基礎知識として知っておきたい評定平均について解説します。評定平均とは学校推薦型選抜の出願条件で、一般的に使われる基準のことです。高校1年生から高校3年生の1学期までの成績の平均が主に使われます。少し前まで高校生だった大学生ならご存知かもしれませんが、学校が推薦枠を持っている学校推薦型の入試では、高校の日々の成績が重視されます。

特に推薦入試は高校1年生の成績からしっかりと見られるため、推薦入試を考えている高校生は1年生の時から気が抜けません。しかも、定期テストだけでなく普段の授業態度なども判断材料となるため、一般入試とは違う大変さがあります。

試験一発勝負の一般入試ならば1〜3年生1学期までの成績が悪くても挽回できますが、推薦入試だと挽回は簡単ではありません。

増える推薦組

文科省のデータによると令和2年の段階で、私立大学の推薦入試の割合は44.4%、AO入試で12.1%。一般入試による入学者は43.3%です。この傾向は難関私立大学と呼ばれるところでも例外ではなく早稲田や慶應大学の入学者の半数近くが推薦入学とも言われています。令和2年の段階では国立大学は一般入試の割が83%と高いものの、推薦入試の割合は少しずつ増えています。一般入試は推薦入試の割合が増えれば、枠が減ってしまい難化します。推薦入試も視野に入れた指導が家庭教師にも必要不可欠なのが分かるのではないでしょうか。

定期テスト対策や勉強の習慣づけも求められる家庭教師の指導

推薦入試の割合が増えて評定平均の重要性が高くなっています。そのため家庭教師は一般入試の対策だけではなく、普段の定期テスト対策や生徒に勉強の習慣づけをすることも強く求められています。ご家庭によっては推薦入試の可能性を広げるために、家庭教師に推薦入試を視野に入れた普段の勉強をしっかりみてほしいところもあるでしょう。推薦入試は評定平均のことも考えると長丁場の対策が必要で、家庭教師は生徒の伴走者としての役割が求められます。

ただし推薦入試は自分が志望している大学の推薦枠に強力なライバルがいたり、枠が減ってしまったり不確定要素が大きい選抜方法であることには注意が必要です。推薦のために一般入試対策を疎かにしてしまうと、推薦も一般入試も上手くいかないという事態に陥ることもあります。

そのため推薦入試のための定期試験対策だけでなく一般入試も見据えた指導も無視できません。推薦入試も一般入試もどちらにも対応できるようにしておきたいものです。

推薦入試経験者の家庭教師も需要あり

家庭教師志望者の中には、一般入試組ではないから採用されないのではと不安に感じる方もいるかもしれません。
しかし、推薦入試を経験してきた人には、一般入試をしてきた人にはない強みがあります。特に推薦入試を考えているご家庭の場合、推薦入試で大学に入った経験を指導にいかしてほしいと思うところもあるでしょう。

推薦入試以外にもAO入試など入試のあり方は多様化しており、私立大学では一般入試組の方が少数派になっている現実があります。そのため、家庭教師も一般入試組だけでなく推薦やAO入試経験者の方がご家庭の希望に沿えるケースもあるはずです。入試が多様化するのと同様に、大学生も多様化、家庭教師も多様化していると言っても良いのではないでしょうか。

一般入試組の家庭教師も推薦入試希望の生徒の指導を担当することもあるかもしれません。一般入試組の家庭教師も推薦入試について最低限、理解を深めておくべきです。

まとめ

推薦入試と評定平均について解説しました。一般入試組の家庭教師でも推薦入試については最低限、理解しておきたいものです。大学受験で推薦入試の割合は高くなり普段の定期テストや学校生活の態度はますます大切な時代になりました。逆に推薦入試を経験してきた家庭教師の方が歓迎されることもあるかもしれません。

評定平均は一般入試と同様、大学受験で無視できない存在です。ご家庭によっては評定平均が上がるように指導をしてほしいところもあるかもしれません。評定平均は一朝一夕では結果が出ないため、家庭教師は生徒のよき 指導者であると同時に伴走者としての役割も求められるでしょう。

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