記憶力を格段にアップさせるたった3つの方法【家庭教師の技】
【1.張り紙記憶法】
紙に『記憶したいこと』を書き、それを目につくところに張って覚えるというシンプルな記憶法です。
1度はこの方法を試した事がある、という方は多数いると思いますし、あまり成功が実感できないこともあったでしょう。しかし、脳科学の実験にて、何度も同じ情報に脳が触れることで、その情報は短期記憶が長期記憶に変わることが実証されています。もし家庭教師の生徒さんが、暗記を苦手としているのであれば、是非、至る所に覚えたい情報を貼るように勧めてみて下さい。
<貼るところ例>
・机の本棚
・居間の机の上
・ベッドの横
・トイレのドア
etc…
目につきやすい様々な場所に貼るようにしてみてはいかがでしょうか。でも、居間の机の上はさすがに家族から嫌がられるかもしれないので、居間には覚えたいことを書き出した用紙を入れたA4カードケースを設置しておくと良いかもしれません。
【2.反復記憶法】
エビングハウスの忘却曲線、というものを知っていますか?。
家庭教師になられた方は意識をした方が良いでしょう。
上図のような曲線のことで、記憶の定着率を表す曲線です。この曲線から、一夜漬けで覚えた記憶は、2日も経てば70%!近くが消えてしまうことが分かります。反対に、復習をタイミングよく繰り返すと長期記憶にとどまることを表しています。
反復のタイミングは、10分後、翌日、1ヶ月後。このタイミングで、復習をさせることができれば、記憶力は必ず向上します。
<反復記憶を実践するために>
(1) ひとまず覚えましょう。英単語を10個や漢字を10個など覚えて、それらを10分位後に全て引き出せるか確認しよう。引き出せるようになるまで頑張りましょう。実験によると、10分経つと短期記憶の再生はとても難しくなってしまいます。
(2) 次の日に2回目を行います。昨日覚えたことを思い出せるかどうかを試しましょう。この時、思い出せないようであれば、もう一度覚えられるまで取り組みましょう。家庭教師で2日続けての勤務はないでしょうから、指導日の前日に親御さんなどにお願いするのが望ましいでしょう。
(3) 最後に反復するタイミングは1ヶ月後です。このタイミングで思い出そうとするととても苦労します。しかし、ここでもう一度覚え直すと、あら不思議、一気に記憶が長期の記憶となって頭に残ります。ここまで粘ることが大切なのです。そうでなければ、(1)(2)での努力がムダになってしまいます。ぜひ、最後まで諦めずに取り組ませて下さいね。
【3.音読記憶法】
頭だけでなく、体も使って物事を覚える方が効果的であるというように実証されています。特に筋肉を使い記憶することを『運動性』記憶と言います。
その代表例としては、「読んで覚える」ということです。読むといっても黙って読むのではなく、顔の筋肉を使うために声に出して読みます。目・口の筋肉に耳などたくさんの刺激を脳に与えるため、脳が活性化して記憶がしやすいのです。
もっともこの『音読記憶法』に適しているのはやはり英語!です。
家庭教師の生徒さんが英文について日本語訳をし終えたら何度も何度も音読をさせてみてください。日本語訳をして意味がわかった状態で読むと必ずいい結果に結びつきます。
以上3点、
【張り紙記憶法】
【反復記憶法】
【音読記憶法】
を覚えておくと、担当する家庭教師の生徒さんがもし『記憶が苦手』だという場合に解決する手段になりえるかもしれません!
その際はぜひ取り入れてみてください。☆