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親の立場からみる「良い家庭教師」と「悪い家庭教師」

今回は親の立場から見た良い家庭教師・悪い家庭教師をお話ししたいと思います。 良い悪いとかなり白黒はっきりした物言いですが、親としてはそのどちらかしかないのが現実です。

私の体験ですが、息子が中学3年生の時に家庭教師をお願いしました。 最初はなにもわからず、とりあえず家庭教師業界最大手のTさんでお願いしました。そうです、最初というからには次もあったわけですが、この2回の家庭教師体験で「よい家庭教師」と「悪い家庭教師」の両方を親の立場で体験しました。これらの話はあくまでも主観ですが、数字としての結果ありきでの経験談です。

1年間の家庭教師ストーリー

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息子は中学に入って最初の中間テストでなんと全校生徒240名の学校で235番でした。まあ、私の子供なのでさほど驚きもしませんでしたが(笑)、さすがに続くとヤバイかなという感覚程度でした。
小学生から野球をやっていて中学では4番でショートを1年からレギュラーでやっていたので、この子はスポーツで伸ばしていこう!と思っていました。案の定スポーツはメキメキと伸びていき、体育大会でも花形でした。しかし2年の後半になってくると、先生たちも高校の話をしだします。親も考えずにはいられない時期になってくるわけです。しかし、いまの成績では高校を選ぶなんてとんでもないことです。ここになってようやく焦りだした私は(遅いわ(~_~;)、家庭教師をつけようと思い、とりあえず最大手の家庭教師Tさんにお願いしました。

期待はずれ

最初に家庭教師センターのTさんから一人の先生がきました。実はその人は先生ではなく、営業の人?学習コーディネーター?と言われる方で、3時間くらいかけてお話をされていきました。でも、とっても感じのいい青年で、その人に家庭教師で来てほしいなぁ~と言うくらい好感がもてました。そしていよいよ家庭教師をしてくださる本物の先生とのご対面。試しの授業というものはなかったと記憶しています。名古屋大学の学生さんでしたが、とにかくおとなしい方でした。元気な息子にはおとなしすぎるかなと思いましたが、かえってそういった方のが落ち着いて勉強ができるのではと思い、続けてお願いすることにしました。しかしその先生はコミュニケーションが苦手で息子のが先生にどんどん話しかけるのですが、勉強のみにしか対応できない様子が徐々に伺われ、なにより半年で結果(テスト)がほぼ変わらずの状態でした。これでは意味がないと思い、この先生はここで打ち切ることにしました。

素晴らしい出会い

家庭教師センターで失敗に終わったので、今度は個人契約の家庭教師バイトにお願いしようと、当時娘と息子をみていてくれていたピアノの家庭教師の先生からの紹介で面接をしました。名古屋工業大学の学生さんで、第一印象は「派手で元気でイケメン♡」という前回とは全くの真逆のバイト学生さんでした。
でも外見だけでなくお話をきいていると、とても芯のある考え方をもった学生さんで、実は紹介者であるピアノの先生の高校の教え子で、この学生なら息子に合うんじゃないかと勧められて・・・はい。ズバリ息子との相性は抜群でした。未だに息子はこの出会いに感謝しています。

家庭教師というと、決められた時間に教えてくれて、勉強に特化しているというのが基本ですよね。でも、今回の先生はいい意味で家庭教師という概念をぶち破ってくれました!まず、見た目が派手。髪の毛の色は1か月おきに変わっていて、最後はシルバーという地毛の脱色をしてから染めるという手間のかかったカラーにしてきて驚きましたが、イケメンだったので、これがとっても似合うんです(笑)。どうして毎回髪の色を変えるのと聞いたら、学生のうちにしかできないことをするといっていて納得。このようにどんな質問にも明確な自分なりの迷いない答えをもっているので、こちらも反論どころか納得されられるんです。これは息子との勉強にも随所に現れていました。

家庭教師と起こす奇跡!

なにぶんにも息子がとても元気で(汗)、自分の意見を主張できる子だったので、疑問におもったことは言葉にします。それに対して自分が納得できる回答がないとひるみません。これってある意味勉強にうまく結びつけたらいいんじゃないですか?とおもっていたら、家庭教師の先生はみごとに息子のその気質を利用してくれました。そうなんです、先生の優れていたところは、生徒の気質をうまく捉えて、勉強に関連付けることができたんです。例えば
・スポーツが好き➡イチローの名言や、イチローはこんな風に克服していくのように、息子がリスペクトする人物や好きなスポーツなどと関連付けて「オレもやってやる」といったモティベーションを上手に刺激した。

・負けず嫌い➡自分勝手に腐ったり、宿題やってなかったりしたら、先生は迷わず帰りました。息子にやる気がない状態では何をやっても意味がないので帰るということですが、息子に対して「お前が腐ったり、宿題してこなかったら、帰るから。それってお金の無駄だよね。俺はそれでも給料もらえるからいいけど、お母さんに申し訳ないよね。」というように、息子に選択権を渡していました。負けず嫌いな息子にとっては悔しくて仕方なかったみたいです(笑)。

土台には、先生との信頼関係あってのことですが、まるで本当のお兄さんのような存在になっていました。遠慮せず、よく夕食も食べていきましたし(笑)

そんなこんなで、3年生の夏休み前から急激に成績が伸び、最後のテストでは学年1番という奇跡のようなことが起こりました。 たった1年未満でのこの変化は、家庭教師の先生が息子の気質を見抜き、それを上手に利用した結果だと思います。

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以上、息子の家庭教師ストーリーでしたが、最初の家庭教師と2度目の家庭教師の差は、以前にも記事にした「コミュニケーション能力」「行動力」「問題処理能力」の各段の差でした。 ただ、それらの能力がないと結果を出せないかというと、一概には言えません。ただ、言えることは家庭教師バイトは個人間の繋がりが密接なお仕事です。つまり人相手のお仕事ということです。生徒のタイプを把握して対策を取ることは大切なことだと思います。
我が家にとっていい家庭教師、悪い家庭教師の区別は、様々な要因の中でバランスをもって子供と向き合う姿勢という結論になりました。

学生のみなさん、家庭教師バイト面接の際にもし生徒が同席していなかったら親御さんに子供のことを聞きまくってくださいね。そのうえでその子のタイプにはどんな対策が必要かを分析してみてほしいと思います。

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