英語の家庭教師必見!直接法のメリットとおすすめ参考書
語学の指導法には大きく分けて「間接法」と「直接法」という2つの指導法があります。一般的な義務教育では英語は「間接法」で教えられています。間接法は日本語で英語を教える指導法です。一方、直接法は英語で英語を教える指導法です。ネイティブの英語教員を外部から招いて日本語を使わずに英語で積極的にコミュニケーションをとる指導自体は特に珍しくはありません。しかし、どちらかといえばネイティブの英語教員の指導は英語全体の指導時間の中では限られています。やはり英語教師が日本語で英語の文法や考え方を教える指導の方が主流ではないでしょうか。ただ英語で英語を教える直接法の強みが近年、求められる英語力を伸ばす際に有利に働くようになりました。そこで本記事では直接法と間接法の特徴、直接法で英語を指導する際のおすすめの参考書をご紹介します。
直接法で教えるメリット・デメリット
英語で英語を教えるのが直接法です。メリットは英語で直接、コミュニケーションをとる力が身につくことです。近年、TOEICのように設問から英語で書かれている、リスニングの配点が高くなっているなど英語を日本語に変換する能力よりも、英語で英語を理解できる能力を求められることが増えています。直接法の指導は普段の会話・指導から英語で教えるため必然的に英語を使う機会が増えて、英語脳で英語を考える時間が増えます。語学学校の中には日本語を全面、禁止して指導する言語のみでコミュニケーションをとることを徹底する学校もあるほど直接法は語学力が身につく方法として支持されています。しかし、デメリットもあります。英語が全くわからない人だと英語で説明しても理解できません。また英語で質問をするのも相応の英語力が必要になります。
そのため直接法で英語を指導する際には段階を踏んで少しずつ生徒が英語で聞く力、話す力を育てていかなければいけません。
間接法で教えるメリット・デメリット
間接法は日本語で英語を教える指導法です。メリットは日本語で指導するため英語では説明が難しい、理解しづらい知識や考え方を教えやすいことです。また、英語を日本語に訳す、日本語を英語に訳すといった二つの言語をまたがる問題を教える際にも間接法は適しています。受験英語で英文の和訳の問題が主流だった時代は間接法はメリットの大きい指導法でした。しかし、近年は英語で英語の問題を解くことも増えています。デメリットは日本語に頼り過ぎてしまう点です。日本語に頼り過ぎてしまうことでスピーキングやリスニングの力が伸びづらくなってしまうことがあります。書籍1:『English Grammar in Use』
直接法を家庭教師が取り入れる際のおすすめの書籍を紹介します。家庭教師自身が英語力を高める際にも役に立ちます。また生徒に英語を指導する際のヒントにもなるはずです。『English Grammar in Use』はイギリスの世界的な名門ケンブリッジ大学の出版部が昔から販売している英語で英語の文法を学べる書籍です。最新版はスマートフォンのアプリと連携もできるため文法だけではなくネイティブの英語の発音やリスニングまで学べる仕様となりました。『English Grammar in Use』にはイギリス英語版、アメリカ英語版があり、さらに初級・中級に分かれています。
家庭教師が自分で勉強するならイギリス英語の中級編が丁度良い難易度でおすすめです。家庭教師が指導の中で取り入れるならイギリス版、またはアメリカ版の初級が使いやすいでしょう。