家庭教師で帰国子女を指導する際の注意点を徹底解説!
家庭教師の指導で帰国子女の指導を依頼されることがあります。
帰国子女は決して珍しい存在ではありません。日系企業が海外に支社や支店があり駐在員として派遣されることも珍しくありません。経営者が海外でビジネスを展開することもあるでしょう。その際に子供が家族と一緒に海外で過ごし、節目に帰国するのは良くあることです。
帰国子女向けの指導でも帰国子女以外の児童・生徒への指導と本質的なところは変わりません。しかし、帰国子女への指導ならではの注意点があります。本記事では、家庭教師で帰国子女を指導する際の注意点を紹介します。
帰国子女の特徴を踏まえて指導する
海外で過ごした年数や日本で教育を受けた経験の有無などで個人差はありますが、帰国子女は海外での生活経験により、日本の教育システムや文化に馴染みが薄い場合があります。そのため、日本語力の差、文化的ギャップ、学習スタイルの違いに注意が必要です。海外滞在期間や環境によって、日本語能力に大きな差があることを理解し、日本の学校文化や社会習慣に戸惑いを感じる生徒もいることを認識しましょう。帰国子女でも英語圏で過ごしたのか、日本人学校で教育を受けたのか等、児童・生徒によって本当に個人差が大きいため、生徒の日本語レベルに合わせた教材選びと説明を心がけ、日本の学校文化や習慣について必要に応じて丁寧に説明することが大切です。
丁寧なヒアリング・レディネステストの実施
帰国子女と言っても背景は本当に千差万別で、個人差があります。帰国子女でも英語力、国語力、現地で受けた教育などの振れ幅が大きいため、家庭教師としてまずやるべきことは丁寧なヒアリングとレディネステストです。個別具体的に担当する児童・生徒の英語力、国語力、基礎学力を把握してから具体的な指導計画を考えましょう。
帰国子女向けの入試について調べる
帰国子女の中には、帰国子女向けの入試対策を希望する児童・生徒もいます。帰国子女向けの入試は中学、高校、大学それぞれで一般入試とは異なる選考方法であることも少なくありません。帰国子女入試では、英語重視、面接重視、小論文、基礎学力テストといった特徴が見られます。海外での経験を活かせるよう英語の試験が重視されることが多く、海外での経験や異文化理解力を評価するため面接も重要視されます。また、日本語での表現力や論理的思考力を評価する小論文や、日本の学習指導要領に基づく基礎学力を確認するテストも実施されることもあります。
児童・生徒の志望校の帰国子女向け入試については、志望校ごとに傾向と対策を事前に調べておくことが大切です。