家庭教師は試験対策だけでなく受験対策全般まで生徒と考えてあげよう
家庭教師は特定の試験対策だけでなく、受験対策全般をトータルで支えてあげることが求められています。言いかえると生徒が受験に至るまでの学習や受験校選び、普段の受験生活全般をサポートしてあげる役割が求められます。もちろん学校の先生は受験生の進路指導をしています。しかし、学校の先生はたくさんの生徒を見なければいけません。一方、家庭教師は自分が担当する数人の生徒のことをじっくり考えてサポートしてあげることができます。家庭教師が生徒にしてあげられることは特定の志望校の試験対策だけではありません。家庭教師だからこそ生徒に寄り添って丁寧な受験対策をしてあげましょう。
志望校や受験する学校など目標を決める
まずは目標設定をします。たとえば将来、小学校の先生になりたい生徒ならば小学校の教員免許が取得できる大学をリストアップして無理のない範囲で勉強すれば合格に届きそうな大学・学部を洗い出します。その上で勉強に必要な科目、併願しやすそうな受験校の組み合わせなどを考えてきます。仮の目標でもあるのとないのとでは勉強に対する意気ごみも変わってきます。まだ具体的な志望校を決めるのは早いと感じる場合でも、早めに目標を考える機会をつくることで、後から慌てて志望校を調べて決めるということがなくなります。
目標から逆算して学習の筋道を明確にする
目標設定をしたら逆算して学習の筋道を明確にしましょう。勉強すると言っても漫然とした態度で勉強しても効果はあまり期待できません。学校で習う範囲を全て網羅的に学習するのは現実的ではありません。網羅的に学習しようとしてしまうことで、受験合格がかえって遠ざかってしまうこともあります。
また生徒の志望校に論述問題が多ければ、論述問題の対策が必要になりますし問題の分量が多ければスピーディーに問題を解く力を本番までに養わなければいけません。家庭教師の仕事では、生徒が積極的に勉強できる態度を養うことも大切です。しかし、生徒が限られた時間を有効に使えるように無駄な勉強をさせないことも同様に
大切です。
共通テストが難化。生徒がパニックになっても家庭教師は落ち着いて
2022年1月に実施された大学入学共通テストが全体的に難化したことがウェブやSNSで話題になりました。特に数I AとII Bは過去問の対策だけでは対応が難しい問題ばかりでした。思考力が求められる問題が出題され、
時間が足りなかったという声も多数あがりました。思っていた以上に点数が取れずパニックになった生徒や志望校の変更を余儀なくされた人もいるようです。
このように受験の節目節目で想定外のことが起きてしまうことがあります。そんなときこそ、家庭教師は落ち着いて次にするべきことを考えなければいけません。特に生徒が想定外のことで冷静な判断ができないようであれば、志望校や併願先の変更などを家庭教師から提案できるように動くことも大切です。
特定の試験対策だけでなく受験対策全般をトータルでサポートする
特定の学校の試験対策だけではなく受験対策全般を包括してサポートしてあげられると、良い家庭教師になれます。目標を定めても途中でアクシデントや想定外のことが起きたり、志望校の変更を考えたりと試験以外にも
やるべきことが受験にはたくさんあります。浪人生でない限り、受験生にとって受験ははじめてのことばかり
で勉強以外にも考えなければいけないことや判断しなければいけないことがたくさんあります。
数学の公式や英単語、日本史や世界史などで覚えたことを忘れないようにしながら、人生を左右するはじめての
ことに対処し続けるのは生徒にとって本当に大変なことです。
家庭教師センターとも積極的に相談しよう
試験対策だけでなく受験対策全般を包括的にサポートするとなると、家庭教師個人の経験則だけでは対応できないこともあります。そんなときに頼りにしたいのが家庭教師センターです。家庭教師センターには過去に多くの
生徒を指導してきたノウハウや経験があるはずです。個人では判断が難しい、どう指導すれば良いのか悩むということなら家庭教師センターと連携することで一人では考えつかなかった解決の糸口などが見つかるかもしれません。
試験対策だけでなく生徒の人生を左右しかねない受験対策全般をサポートするのは、決して簡単な仕事ではありません。家庭教師ひとりで判断が難しい場合は素直に周囲の人たちの助けを借りることも大切です。
まとめ
家庭教師は単に試験対策をするだけでなく、受験対策全般を包括的にサポートすることが求められます。具体的には、生徒の目標設定、志望校や併願先選び、学習の道筋を考えてあげる、アクシデントや想定外のことが起こったときに相談相手になってあげたり、アドバイスをしてあげたりするなどです。受験生は浪人生でない限り経験のないことを次々に勉強しながら判断をしなければいけません。ときには経験豊富な家庭教師センターの力も
借りて生徒の支えになってあげましょう。